【47.8%】 3年後に辞めてしまう3割に入らないように、就活ピークの今、考えるべきこと
就職情報サービス会社から2011年卒予定者の内々定率が発表になっていますね。それらを見ていると、まさに今動いている感じが見て取れます。
・4月内々定率は31.0%
…(前略)…2011年卒業予定の大学、大学院生(全体)の4月の内々定率は、前月の9.2%から大幅に増加し、31.0%という結果となった…(後略)…
※マイコミジャーナル2010年5月14日付けより一部引用・5月1日内々定率は【47.8%】
…(前略)…5月1日現在、大卒全体(理系のみ院生含む)の内定率は【47.8%】で、前年同時期の49.5%をやや下回っています…(後略)…
※ディスコ調査広報室長 前岡巧 ichiakunochi さんtweetより一部引用
調査対象や方法などに違いがあるため、この2つの調査結果を単純に比較するのは乱暴な側面がありますが、大枠で捉えてみた場合、まさに今が選考~内々定のピーク期に入ってきているというところでしょうか。
こうした数値を気にしている方も多いことと思います。事前の調査数値などでは、2011年卒者の求人がかなり冷え込んでいる状況が報告されており、わたしも心配する声を多く耳にします。しかし、数値を紹介しておいて言うのも何ですが、あまり気にしない方がよいのではないでしょうか。
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現実、気楽に構えていられる状況ではないでしょう。周りの状況を冷静に把握し、取るべき行動を取る必要があるのは言うまでもないことです。しかしながら、周りの状況がどうであれ、自分が今なすべきことが変わるということではないはずです。残念ながら自分の希望をすべて押し通せるご時世ではありませんが、それでも自分として「これは譲れない」という線があるはずです。
わたしが一番憂いているのは、厳しい就活に浸っている中で、本来の自分を見失ってしまうことです。最初は「こんな仕事がしたい」「こんな会社で働きたい」といった自分の意志から始まった就活も、高く険しい壁に跳ね返されている内に、「どこの会社なら入れるか」「面接でどう答えたら受かるか」と考えるようになってしまう。
城繁幸さんがベストセラーとなった「若者はなぜ3年で辞めるのか」を書かれたのは2006年のこと。そこに至った理由は数多くあると思いますが、一番大きいのは、いわゆるミスマッチという問題だとわたしは見ています。厳選採用下、自分を押し殺して就職しても、それこそ就活以上に厳しい実社会で働く中で、「こんなはずじゃなかった」と悩んでしまう若者が数多くいるのです。この本の副題にもあるように、終身雇用から成果主義に移行した昨今、「何とかなるさ」では乗り越えられないハードルが待ち構えているわけで、それはある面、就活以上に大変だったりするわけです。
就活は相手ありき、ですから、相手の反応を考えることも大事な術です。しかし、それを優先しすぎると、「3年後に辞めてしまう3割」に入ってしまう可能性が高いということだけは忘れないでほしいと思います。