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【46インチ】 コンデジで撮影した動画を大画面TVで見たらどうなんだろうと、家電店に確かめに来たら、スゴ腕店員さんにタジタジ

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 先週、我が家で「ビデオ機能に優れたコンデジを買おう」計画が持ち上がっていることを書かせていただきました。その筆頭候補に挙がっているPanasonicの「LUMIX DMC-TZ7」について、そのビデオ映像を【46インチ】の液晶大画面テレビで見たら、どの程度の画質なんだろうかという疑問を書きました。だってWeb上のレビューじゃ判りませんから。これを何とか検証してみたいなぁと。
 
 その前に、なぜ46インチなんだと思う方もみえるでしょう。正直、深い理由はないのですが、ただ大画面への憧れで、「どうせ買うなら46インチくらい欲しいよね~」というのが我が家みんなの合い言葉になってるんです(すみません、ほんとにたいした理由じゃなくて)。
 
 で、考えました。TZ7も46インチTVも置いてあるところといえば…そう、家電店…ならやらせてもらるんじゃないでしょうか。ということで、週末早速近所の大型家電店に足を運んだわけです。案の定、人気コンデジのTZ7は、コーナーの上座にフルカラーバリエーションで展示されています。問題はどうやってビデオ映像を46インチ大画面液晶TVに映すか、です。
 
 ただでさえ混み合っている土日の店内で、手間がかかることをお願いするわけにはいきません。TZ7は人気機種ですから、1台しかない実機をTVコーナーまで持ち出すのも気が引けます。そこで思いついたのが、VIELA LINKです。Panasonicの液晶TVにはVIELA LINKというウリの機能があって、TV脇についているSDカードスロットに映像データがはいったSDカードを挿入すると、簡単なリモコン操作でビデオも写真も見れちゃうって便利な機能。これだ! 早速店員さんをつかまえて、事情を話してみたところ、しばらくしたら主任さんがやってきて、「やってみましょう」と快諾してくれました。
 
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 優しい主任さんで、8GBのSDカードも貸していただけるとのこと。助かったぁ。早速デジカメコーナーで、TZ7にSDカードを挿入し、最高画質に設定してで店内を撮影。ズームイン&アウト、文字への接写など、いろんなことをざっと試し撮りして30秒くらい撮影させていただきました。そうこうしている内に気がつくと周りに5名くらい、他のお客さんがいて、何やってるんだって感じで見ています。
 
 撮影を終えてSDカードを取り出し、TVコーナーに行こうとすると、主任さんが周囲のお客さんに言うんです。
「今ですね、このTZ7のビデオ撮影のデモンストレーションをやってるんですよ。よろしければみなさんもご覧ください」。すると、ぞろぞろ私たちの後ろをついて来たんです。こうして「TZ7で撮影したビデオを46インチ液晶TVで見るぞ」デモツアーが即席で結成され、TVコーナーにちょっとした人だかりができてしまいました。この主任さん、なかなかの営業力だなぁ。
 
 で、ありましたよ、Panasonicの46インチ液晶TV。画面左サイドにちゃんとSDカードスロットがあります。
「ここに先ほどのカードを入れて、画面をビデオ映像に切り替えると…ほら、簡単に見ることができるんですよ」と主任さん。うまいなぁ、やるなぁ…って、そんなことはおいといて、肝心の映像ですが。
 
 フルハイビジョン放送の画像と比べると、若干シャープさに劣りますが、十分にきれいじゃないですか。ほー、これだけ見れるならすごい! 主任さんによれば、ズーム速度がビデオ専用機より遅いのですが、その分滑らかなズーミングで、美しい映像になるとのこと。そして、気にしていたズームアップ時の手ぶれですが、手ぶれ防止機能がちゃんと効いてる感じで、予想以上に安定しています。細部にフォーカスの甘さみたいな部分も見受けられますが、十分に許容範囲。三脚で固定して撮影していたら、これも解消されたかもしれません。色彩もほぼリアルな表現力で、特別に色味が偏っている印象はありませんでした。
 
 またマクロ撮影もしっかりピンがきていて、ちゃんと小さな文字までくっきり読めます。
総合的には、DVDで映画を見るよりもきれいなくらいの画質かなぁ。うーん、すごい。これだけきれいなら十分、というのが私の印象です。
 
 いつの間にか、周りには10人くらいのお客さんがいて、「ほー」「すごくきれい」なんて感想が聞こえてきます。何だか私が褒められているような気がして、なぜか満足。
 
 この後、主任さんに丁寧にお礼を申し上げ、TVコーナーを離れました。あいにくこの日、私の家族は都合が悪くて店に来ていませんでしたので、この場で即購入はしませんでした。でもちゃんと他のお客さんが買っていかれたようです(パチパチ)。
 
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 「LUMIX DMC-TZ7」のカタログには、AVCHD Lite規格で撮影可能と記載されています。説明によれば、AVCHDがフルハイビジョン(1920×1080ドット)までサポートしているのに対して、AVCHD Liteは最大の解像度が720P(1280×720ドット/プログレッシブ表示)までとあり、要するにフルハイビジョンの一歩手前の画質ということになります。でも正直、何となくキレイなんだろうなぁと想像はできても、いまいちピンときません。
 
 それにデジモノは、スペック上の数値だけで優劣を判断するのはキケン。実際の画質と操作感を実体験した上で買わないと、こんなはずじゃなかったってことになりかねません。スペックじゃわからないこと、Web情報だけじゃわからないことがたくさんあります。今回の試し撮りで、私的にはOK。あとはかみさんとの相談ですね。何しろ我が家では今、買いたい物が目白押しなんです。
 
 それにしてもあの主任さん、なかなかの商売上手。タダモンじゃぁなかったなぁ。。。
 
  
※「LUMIX DMC-TZ7」参照レビュー記事 Nikkei TRENDY net レビュー ASCII.jp レビュー

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