【238万6,300件】 2009年の携帯市場は波乱の様相~イー・モバイルがドコモやauを抜くかもしれない
ロイター通信によると、携帯キャリア各社が9日発表した2008年の年間契約者数は、新規契約から解約を引いた純増数でソフトバンクが【238万6,300】件となり、初めて年間トップになったそうです。
みなさんもご存じの通り、ソフトバンクの快進撃は、割安な料金プランとしてホワイトプランが市場に受け入れられた結果であり、純増数は2008年12月まで20ヶ月連続1位。加えてiPhoneという話題性のある商品の投入などの効果もあり、累計契約数を2008年末で1999万9,800件まで伸ばし、元旦には2,000万件を超えました。ただ、ここにきて純増数は減少傾向にあり、勢いが鈍化しています。
逆にNTTドコモの2008年間純増数は100万4,600件と、2位ながらソフトバンクの半数に甘んじており、また前年首位のau(KDDI)は、純増数が99万5,400件と100万件を下回りました。
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ここで注目したいのが、イー・モバイル。年間純増数は91万4,200件でNTTドコモやauに肉迫しており、完全に射程距離に捉えたともいえる勢いです。
イー・モバイルの躍進が意味するものは、データ通信需要の高まりでしょう。携帯市場全体で見れば、2008年の国内携帯契約純増数は530万500件で、統計を始めた1996年以降で最低の水準にとどまっており、さすがに市場が飽和していることを示しています。この先は割安な料金プランとデータ通信端末としての携帯活用による2台目需要の喚起がカギを握っているのではないでしょうか。
ソフトバンクの伸びが急激に鈍化している現在、市場の順位は混沌としてきています。イー・モバイルがNTTドコモやauを純増数で逆転することがあっても、不思議ではないように思います。マーケットを制するものは、どんな製品分野でも同じで、やはり新たな需要を喚起した企業・製品になるのでしょう。。。