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【7月24日】 「いつでも」「どこでも」ITで、「今しかない」季節感を味わう方法

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 毎年7月の最終土曜日と、8月の最初の土曜日は、1年で一番花火大会の開催が集中する日。私の近所でも、長良川の花火大会をはじめ、あちこちで花火の宴が繰り広げられました。子どもの頃は家族で、また学生の頃は友人(深く詮索しないようにね)と、河原にゴザを敷いて、打ち上がる花火の迫力と美しさを堪能した記憶があります。今年はいろいろ忙しくて、それどころじゃないってのが悲しいんですが…。

 花火大会ってのは、ばかみたいに暑い夏の日の、ちょっとずつ暮れなずむ頃に、河原の風を感じながら、うちわ片手に楽しむものだという、超個人的な“こうあるべき”イメージがあります。もちろんこれは人それぞれなんでしょうが、やっぱり、冬じゃなく、春や秋でもなく、夏にやるのがいい。柄にもない言い方ですが、それが風情ってもんですよね。

 花火に限らず、私には変な固定イメージってのがあって、1年のこの頃はコレ、みたいなお約束がいくつもあります。たとえば、土用丑の日にはウナギ。定番中の定番ですが、たとえスーパーの戦略に乗せられているだけだと言われても、やっぱり土用丑にはウナギを食べます。自分で木曽三川に釣りに出かけた頃もありましたが、最近は思うに任せず、スーパーのお世話になっています。1年で一番ウナギが高い日と判っていながら、やっぱりこの日はウナギを食べないといかんのです。ということで、今年も【7月24日】の夕飯は鰻丼。美味かったなぁ。ちょっとオヤジ入ってますかね。

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 私はoutlookでスケジュールを管理しているのですが、そこには仕事上の予定だけでなく、様々なことを書き込んでいます。春なら筍を掘って筍ご飯を食べた日とか、秋なら栗きんとんを作った日とか、夏ならセミの初鳴きの日とか。時折、過去のスケジュールを見返しては、そうそう、そろそろ○○の季節だ、なーんて思い出して、いそいそと出かけるのです。outlookで管理してるのは、とても便利で、いつも持ち歩いているPalm(iPhoneじゃないのが残念ですが)とスケジュール同期しているので、外出先でも、そーいえばと思い出してはサックリ調べることができます。かれこれ10年分くらいのスケジュールが入っていますので、この便利さは手放せません。だって、10年分のダイヤリーをいつも持ち歩くなんて、ITじゃなきゃできる芸当じゃない。ですよね。

 ITというのは、「いつでも」「どこでも」を可能にする魔法の道具ですが、逆に言えば、季節感やタイミングみたいなことがおろそかになりがちです。ITに限らない話ですが、「いつでも」「どこでも」という便利さ・豊かさの反対側には、「ここでしか買えない」「この時期限定」だからこそ価値があるものってのも、世の中にはたくさんあります。ITも、いや、ITだからこそ、“旬”を大事にせにゃいかんじゃないかなぁ。そんな想いが、ずーっと前からありますが、上手く使えば、ITのおかげで「いつでも」「どこでも」季節感を味わうことができます。

 さて、先に書いた土用丑の日。正確には、“土用”は春夏秋冬それぞれにあり、夏の土用の期間中の“丑”の日が、いわゆる“土用丑”の日として、「鰻を食べて精力つけて夏を乗り切ろう」という習慣として今に伝わっているそうです。今年は夏の“土用丑”の日が2回ある年だそうで、2回目は8月5日。7月に鰻を食べ損ねたみなさんも、8月5日には鰻、いかがですか~。おいしい店をwebで検索して、なんて、いいじゃないですか。。。

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