RSS広告社 倉森です。
今日は「Syndicate - San Francisco 2005」レポートの第2回です。
2日目は1時間ごとの分野別セッションが3本と、ジェネラルセッションが数本ありました。少し量が多いので主に印象に残ったところを前半・後半に分けてピックアップして紹介していきます。
■After the search marketing revolution
IBMとeLoan.comが自社のSEO&SEM戦略について語るセッションでした。どちらかというと一般論が多かったように感じますが、いくつか紹介します。
○IBM社のプレゼン
1.SEO・SEMを行う重要な3つの理由
・Branding
-ブランド認知度の向上
-ブランド認知度の計測
・Eyeballs
-自社のメッセージに注目させる
・Conversions
-オンラインの売上
-オフラインの売上
-自社サイトでユーザーが起こすべきアクション
コンバージョンはオンラインの売上だけに注目しがちですが、オフラインの売上(店舗がある場合など)への貢献も合わせて分析する必要がありそうです。
2.SEO・SEMが有益であることを裏付けるデータ
・バナー経由の訪問者の再訪率が20%なのに対し、検索エンジンからの訪問者は60%の再訪率を誇る。
・企業の購買担当の95%がインターネットを使って製品やサービスを調査する。
3.コンバージョンまでの流れ(IBMの例)
・検索エンジンから訪問されている人数
・カートに商品を入れた人数
・実際に買い物をした人数
これらの数や次のステップに進んだ割合を観測し、各割合を向上させる施策を考える。
4.キーワードの選定方法
・チーム内でのブレインストーミング
・自社サイトのリファラーをチェック
・競合を調査する
・自社サイトの検索ワードをチェック
・キーワードツールの活用
○eLoan社のプレゼン
1.BrowsingからSearchingへ
今までのWebサイト訪問はトップページから各詳細ページへと遷移していたが、検索エンジン経由の場合、詳細ページへ直接アクセスされる。しかし詳細ページは単独で機能するコンテンツになっていない場合が多いので、「landing page」を間に入れることでそのギャップを埋めることが重要。
・検索エンジン → 詳細ページ
詳細ページには仕様や紹介文だけが書いてある場合があり、その場でpushしたり煽るような文章が無いので、訪問者が帰ってしまう。
・検索エンジン → landing page → 詳細ページ
landing pageをSEOしておき、特定のキーワードで検索した人にささる文章を書いておくことで、訪問者を逃がさずにコンバージョンまで持っていける。
2.2006年のトピック
・コンテンツ連動広告
・Pay Per Call(オンラインではないコンバージョン)
・ローカルサーチ
・モバイルサーチ
・オフラインメディア(TV・ラジオ・紙面)の効果測定が大事になる
次回は2日目のセッション後半をご紹介します。お楽しみに。