RSS広告社 倉森です。
先週12/12~12/14に行われたRSS・ブログ関連カンファレンス「Syndicate - San Francisco 2005」のレポートを数回に渡って書いていきたいと思います。
今日は第1回として、初日に行われたTUTORIALをレポートします。
TUTORIALはプレカンファレンスのようなもので、かなり基礎的な部分を行うセッションです。全体で参加者は50人くらいだったと思います。(メインの2日目は200人近くいたのではないでしょうか)
このイベントでは、「RSSマーケティングの7ステップ」「RSSで自分の会社を効果的にモニタリングする方法」「CGMにおける広告」「メディアから見たポッドキャスト、ブログ、RSS」の4つのTUTORIALが用意されていましたが、広告関連ビジネスを営んでいることもあり、「CGMにおける広告」をチョイスしました。
講師はBlogads社CEOのHenry Copeland氏で、主に「ブログとは何か」「ブログの書き方」「RSS広告の現在」「Blogadsとは」といった項目のプレゼンでした。4時間の長丁場なセッションということもあり、非常に初歩的な部分から説明していたので少々退屈でしたが、興味深かったのは、日本ではブログはある種の「日記」のような形で利用している人が多いのに対し、アメリカでは「意見交換の場・コミュニティ」の要素が重要視されているという点です。以下が紹介されたブログの書き方のTIPSです。
・自分の経験に即して書く
・「賛成」「反対」をはっきりさせた意見を書く
・関連サイトにコメントしてトラックバックする
・話し言葉で書く
先ほども書いたように日本では日記として書く人が大半ということもあるので、ある事柄についてきちんとした意見を述べる人は少ないように思いますが、ブログを「メディア」と捉えるのであれば、「有益な情報・意義のある情報」を配信していかないとメディア価値は低くなってしまうかもしれません。
一番興味深かったのは、このセッションの内容ではなくBlogadsの提供する広告でした。Blogadsでは通常の画像やテキストによる広告に加えて、いろいろなブログの中からその広告に関連するコメントを集めて掲載しているようです。さらにメディアプレイヤーのようなものも広告枠に設置できるようで、そのようなサンプルも資料に掲載されていました。気になる広告効果ですが、一例として、ブログのコメント付画像の場合、CTRは約3倍という数値が紹介されていました。
ことブログに限って言えば、いわゆるバナー広告よりも「広告+関連したコンテンツ」という組み合わせのほうが広告効果が高いということが分かります。
RSSやブログの中にRSSの記事にマッチしたコンテンツマッチ広告を掲載するRSS広告社のスタイルは、Blogadsの広告表示に近い表現と考えられるので、広告効果は高いものと思います。
次回は2日目のセッションをご紹介します。お楽しみに。