RSS広告社 倉森です。
今日は「Syndicate - San Francisco 2005」レポートの第3回です。
2日目後半戦は、DOW JONES社のセッションをレポートします。
■DOW JONES(Jessica Perry,Senior Vice President)
1.DOW JONESにおけるビジネスモデル
「無料メディアと有料メディアのバランス戦略」
プロフェッショナル向けコンテンツ
・Dow Jones Newswires
・Dow Jones Indexes
・Factiva
→有料でコンテンツを提供し収益を得る。
260万人の有料読者がいる。
ビジネスパーソン・一般投資家向けコンテンツ
・WSJ.com
・MarketMatch.com
→トラフィックを集めて広告による収益を得る。
同じような情報のソースでも対象者やコンテンツの質を変えることで、様々な形で提供することができます。そして提供方法によってビジネスモデルを変化させることが大事なのだと思いました。
2.ニュースソースを選ぶ時に重要なこと
・超重要
信頼できる内容であること
最新の記事が掲載されていること
・非常に重要
早く情報を取得できること
わかりやすい記事であること
考えさせる記事であること
・やや重要
自分の欲しいニュースだけ取得できる
楽しませる記事であること
読んだ人が賢くなったと思えること
この「やや重要」というところが今後ニュースソースの差別化につながるのではないかと思いました。他の項目はどんな情報源でもある意味当たり前の内容です。
RSSを利用することで自分の欲しいニュースだけを取得することが可能ですが、どの段階で情報をふるいにかけるのかが問題になってくると思います。
・配信者
RSSを配信する側で個人ごとのfeedを配信する
・アグリゲーター
RSSアグリゲーターが複数のfeedを取りまとめる
・利用者
RSSリーダーでふるいにかける
今は「キーワード」「行動履歴」によるふるい分けが多いですが、今後は多種多様な個人の趣向に合わせたサービスが出てくるのではないかと思います。
次回は最終日のセッションをご紹介します。お楽しみに。