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Yahooのトップページの10周年の表記にお気付きの方は多いと思います。IT系ニュース媒体でも本日7月22日はインプレス(現ImpressWatch)PC Watchの創刊10周年だと思います。ご縁があって当時メルコ(現:バッファロー)の広報をしていた私が、MSの古川会長(当時)慶応の村井氏と並んで祝辞を書いたりしてます。そのURLに“960722/melco.htm"と表記されてますから本日が創刊日だと思われます。

当時は紙雑誌主流の時代でした。記憶では当時DOS/V POWER REPORT編集部からInternet Watch編集部に移られた伊達さん(現:PC Watch等編集長)からインターネットの媒体を始めると聞きました。スタートしてしばらくするとメルコのイントラネットにリンクが用意され、正式創刊の頃には毎朝PC Watchを見るのが習慣になっていたと思います。失礼ながらこんなメジャー媒体になるとは思っていませんでしたから、「奥川さん創刊のコメント書いて」って言われたときもお気楽に受けた気がします(^_^;書いてあることは今読むと“10年残るのならもう少し真剣に書けよ"って感じですが、ここのブログやデジカメ、グッズのレビュー等々そこそこ書いてきましたが、結果として最もステータスがあるのはこの創刊のコメントだと思います。って言うか今ではお声が掛からないと思います(^_^;

メルコ退社の挨拶をしに行ったときに編集長から「これで創刊のコメントで残ってるのは村井さんだけになった」と言われたのは今でも印象に残っています(古川さんは日本MSから米国MSへって意味ですが)。コメントを読み返すとリンクはほとんど切れちゃってます。当時メルコやIOデータのパッケージメモリが16MBで4万円くらい、秋葉のバルクメモリの価格が1万円程度でメーカーとしては微妙な感じで記事を読んでいた記憶がありこんなコメントになったと思います。

今では記事にしてもらうのが大変なほどIT系のニュースは溢れていますが、創刊当時は「あの頃はリリース送ってくれるところが少なくて…(現:INTERNET Watch等編集長の工藤さん)」って時代で、今と変わらず10年前も毎週毎週製品発表をするメルコの広報をしてましたので、伊達さんから「奥川さん今週は?」と電話をもらったこともありました。こちらはこちらで国語の成績が“2~3"だった私が年間60回の広報文をほとんど一人で書いてましたから死にそうでした。今では原稿を執筆したり他社の広報文を添削してるわけですから人間訓練すればそこそこのことはできるものだと思う次第です。

当時の発表形式はFAX、郵送でリリースをしてましたからメーカーHPの更新より記事掲載が早く「○月×日現在、ニュースリリースは掲載されていません」と書かれるのが普通でした。この辺りの事情はIOデータさんも同じで苦労されてたと思います。確か97年頃にメルコの情シスの担当と編集部を訪問した時は、秋葉原の○ート○プで買ったタワー型の○IPをサーバーにしていてフロアーの隅に置かれていました。深夜に自宅からアクセスしてつながらないと、メールで「サーバー止まってますよ」って伊達さんに連絡すると「どうも、確認しました」と返事が来て数十分すると復旧したりしてました。「非常時は社員がリセットスイッチを押しに行った」そうです。

編集長に確認したところ公開をしたのは5月6日だそうで、この頃は1日に2本しか記事がなかったりします。当時のメーカーリリースへのリンクがほとんど切れている中、記事が現存していることにも驚きます。今ではIT系のニュースをネットで読むのは当たり前になっています。草分けのImpressWatchもITmediaも含めIT系媒体が是非これからも発展していただきたいと思います。

ちなみにPC Watchとしては10周年は「何もしないよ」ってことだそうです。

奥川浩彦

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奥川浩彦

奥川浩彦

iPR(アイピーアール)CEO。メルコ(現:バッファロー)の広報、イーレッツの面白グッズ&ネーミング担当を経て2006年末に独立。広報のノウハウ話しや役にも立たない話題など…。

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