【考察】企業の組織改善:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 【考察】企業の組織改善

情報化による企業の組織改善に取り組み手順についての私見を述べさせてもらっています。

« 2009年4月30日

2009年5月2日の投稿

2009年5月3日 »

職場などで、上司に部下が叱られる場面で、

「前も同じようなこと言ったじゃないか!」

「はい」

「じゃあ、なんでできないんだ!」

というやりとりをよく目にしますし、私も言ってしまうことがあります。

パソコンなどで出力したきれいな字を目にしているのに、
その字を見てもきれいな字を書けない、というのに似ているのかもしれません。

「この字を手本にして、同じように書けばいいんだ!」

「わかっています」

「じゃあ、なんで書けないんだ!」

というやり取りはさすがにないですけどね。

字などは、自分できれいに書こう、書きたい、という気持ちが
本気にならないと書けません。

仕事でも、本気で仕事で成果を出そうと思わないと、
目の前に仕事のお手本のような先輩がいても、
その仕事ぶりを見て自分もできるようになるような行動を真剣に行うようになりません。

仕事で成果を出す行動ができない、仕事の中で自分の成長を実感できない

そんなことで悩んでいる人たちが会社などにはたくさんいます。

そのような人たちと話をしていて感じることは、
自分の成長だけを望んでいる、自分だけで成果を出そうとしていると感じます。

また、最初から自分は周りよりも劣っているので
がんばっても無理ですとあきらめている人もいます。

いずれにしても、そのままでは最終的には組織のお荷物になってしまいます。

それは本人も会社も本望ではないと思います。

また、周囲の同僚などの悪いところばかりが目に付き、
このような環境では自分は成長できないと思って職場を変わる人もいますが、
結局はその人も自分の力だけでは自分の力を発揮できない人と言えます。

周囲に頼っているだけです。

周囲に頼るのであれば、最初からどんなメンバーと組んだとしても、
その相手とのコンビネーションを最高のものとして
お互いがお互いに頼るような環境をつくらないと自分の成長もなくなります。

結局、転職を繰り返します。

今年も新入社員が入ってきて、
従来の育成方法では育てるのは難しいと感じている方々が増えています。

マネージャーやメンター、トレーナーだけでなく、
組織として若手社員をどのように育てていくのかということを
真剣に議論しないといけない時代になっています。

youtubeにアクティブラーニングの羽根社長の講演の映像がありました。

社会人基礎力を基本として、育てる技術、教える技術を語られています。

意外かもしれませんが、
人を育てる方法というのは組織ではあまり教えられていません。

リーダーシップ研修などはやっていますが、
それは自分がリーダーとしてどうあるべきかという学習になっています。

他人にモチベーションをどう与えるかという内容が、
教える、育てる研修に今の時点では近いのではないかと感じています。

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森戸 裕一

森戸 裕一

ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役
http://www.tisiki.net
情報化による組織改善、人材開発支援を中心に全国の企業を支援

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