【考察】企業の組織改善:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 【考察】企業の組織改善

情報化による企業の組織改善に取り組み手順についての私見を述べさせてもらっています。

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2009年4月20日の投稿

2009年4月21日 »

新入社員の研修が多くなる時期なので、
「働く意味」を考えさせられることが多くなります。

新入社員研修の講師を行っていて、
覇気の無いように感じる受講者がいると、
何とかしてあげたいと思ってしまいます。

新入社員研修という、仕事を行うための準備段階で、
配属になってからの仕事への取り組み姿勢などを伝えていかないといけないのですが、
単に説明するだけでは受講者である新入社員は
こちらが伝えたい本質的な部分を汲みとることができません。

スキル研修であっても、
そのスキルを習得する意味、メリットをきちんと感じてもらうような説明にしないといけません。

会社で仕事をするということは、
会社が創り出す価値を最大化することに寄与するということになります。

その意味を理解する、行動をイメージする

ということを求めますが、

本質的にそのようなことをやるために会社に入社した、
という意識を事前に持てているかどうかで感じてもらえるかどうかが決まります。

ホワイトカラー的な仕事の場合には、
覚悟を決めて入社するということは少ないと思いますが、
プロになるという覚悟を持てていないと、
厳しい言葉には委縮もしくは反発してしまいます。

医師や救命士、レスキューなど、人の命にかかわる仕事をおこなっている方々は、
自分の一瞬の判断ミスや集中力の欠如で大きな事故をまねいたり、
最悪、命を落とす結果になることもあります。

そのようなことを仕事にする人たちもいる一方で、
何となく作業を行うことが仕事だと考、
て自分の権利主張ばかりを繰り返す人たちもいます。

職業選択は自由なんですが、
自分が選択した職業でどれくらい自分の力を最大限に発揮するかということを
決断してもらわないと、
継続して仕事を任せるということができない状況にもなります。

この仕事は本気にならないでもよい、
命をかけるようなことが無いのでこの仕事を選びました

ということはないのでしょうが、
仕事に取り組む姿勢については考えていかないといけないと思います。

以前の投稿で、「決断の先延ばし」ということを書きましたが、

いつか真剣になれる、環境が変われば自分は変われる

という幻想というか、人間の持つ防衛本能のようなものが、
組織の活性化を阻んでいます。

真剣になってもらう、今、頑張る

ということを周囲が働きかけられるような組織をつくることが一番なので、
そのような働きかけをできる人材を育成することが、
次世代を今よりもよくするということではないかと思います。

誰しも自分の力だけでは急に変化することはできませんので、
周囲の働きかけで変化してもらう決断をしてもらうということを
積極的に推進していくしかありません。

新人研修でどれくらいの働きかけができるかどうかわかりません。

ただし、それをやるという決意を持って新入社員には関わらないと、
働きかけを間違うと彼らが企業にとってのコストになってしまいます。

誰しも、会社のただのコストになろうとは思っていません。

ただ、場のつくりかたを間違うと大きな負債を抱えることになる、
というののが、人材という資産を抱える難しさです。

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森戸 裕一

森戸 裕一

ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役
http://www.tisiki.net
情報化による組織改善、人材開発支援を中心に全国の企業を支援

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