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イメージが共有できると仕事はうまくいく。
情報の共有だけでは足りない。
仕事を任せた、仕事を任せられたという関係性において、成果物に関する情報の共有だけでは成果物のイメージのすりあわせまで徹底的にやっておかないと仕事の手戻りが発生してしまいます。
仕事の中でコミュニケーションがなぜ必要か?
ということを学生や若手社員から聞かれることがあります。
回答は、「イメージをすりあわせるため」としています。
言葉のキャッチボールはどこまでやらないといけないのか?
自分のイメージと相手のイメージが合致したとお互いが感じるまでではないでしょうか。
昨日、ある方からのメールマガジンに、
仕事など難しい交渉などは半端にその国の言葉を知っているからと、通訳無しでの交渉は絶対にしないこと、その国に留学をしていて、よほど難しい言葉も理解できるほど知っていても通訳を通して交渉をすること、出来れば相手には自分は全く知らないと思い込ませておいたほうが相手の本心を知ることが出来るということです。また、通訳が本当にこちらの言いたいことをそのまま伝えているか、と言うことも知ることが出来ます。なまじ、理解できるようなそぶりを見せると不利益なことをも納得させられかねません。
ということが書いてありました。
これについては私もそう思います。
英語などの外国語を習得することはビジネスでも人間関係などを構築する場合には必要であり、グローバルな視野で情報を得る場合にも必要なものと思います。
ただ、英語などの外国語を勉強してグローバル化時代に対応することと同時に我々は外国の人たちと全く違った環境で育ってきたということを忘れてはいけません。言葉は理解できても、そのコミュニケーションから創られるイメージは全く違うものになることもあります。そのリスクを考えた場合に手間ですがこちら側が考える時間をもらう、相手につけいるスキを与えないということはあります。
昨日は、スペインのバルセロナ在住のアントニオ・ガウディ研究家の田中裕也さんの講演会に参加しました。
3年ほど前にバルセロナに行った時には、ガウディの建築物を田中さんに1つずつ丁寧に説明してもらいました。その時にはご自宅にもお招きいただきお食事もごちそうになりました。小さかった娘のオリビアも今回の来日では大きくなっていました。
田中さんは、設計図面が無いガウディの建築物を自分で実測して図面におこす仕事を30年もおこなっています。
誰に頼まれたのでもなく、それが世界で必要になるという使命感で30年間もやってこられました。
その功績が認められてカタルーニャ工科大学から博士号を贈られています。
昨日の懇親会で、田中さんと懇親会参加者の会話です。
「田中さんが30年もガウディ建築の実測という仕事ができたのは使命感からですか?」
「いや好きだったから・・・ちょっと違うかな・・・それしかできなかったからかな?」
謙遜しつつも、仕事の本質を語ってくれました。
目の前にある仕事の質をどれだけ上げるのか、今の自分に課せられている仕事が、今の自分にできる仕事なので、それにどれだけ真剣に取り組めるか、この仕事は本来、自分のすべき仕事ではない、自分はやりたいことが別にあるという気持ちが、結局、何もできない自分をつくってしまいます。
好きな仕事だから頑張れる
ということもありますが、目の前の仕事を好きになっても頑張れます。
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