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2008年4月11日 » |
現状に満足することなく常に変化をしていくことを選択しなければ企業は生き残ることができません。一昔前に企業の寿命は30年と言われていましたが、最近では5年単位くらいで変化を求められるようになっているように感じます。
そのような市場環境の中で生き残る知恵として、元気な企業の理念から学ぶということを当社では実践しています。
例えば、Googleの場合は、
1. ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
2. 1 つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
3. 遅いより速い方がいい。
4. ウェブでも民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
6. 悪事を働かなくても金儲けはできる。
7. 世の中の情報量は絶えず増え続けている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. すばらしい、では足りない。
10番目の「すばらしい、では足りない。」というのは頷けます。
御社のサービスは素晴らしい!
と言われても、次は素晴らしいと言われるかどうかはわかりません。
次も素晴らしいと言われるように頑張らないといけないと同時に、素晴らしいの上の評価はないのか?と考えることも重要だということです。
当社もいろいろなサービスをお客さまに提供しています。
そのサービスにお客さまは満足はしてくれていますが、満足してもらうだけでは足りないのではないかと考えることも重要だと考えています。お客さまに満足してもらうだけでなく、お客さまのお客さまにも満足してもらう方法はないのか、なども考えています。
これらのことを真剣に考えることができる人材は、自分の現状に満足していなくて常に成長を望んでいる人材と考えています。
時間や服装、言葉遣いがルーズだったら、仕事もルーズですし、自分の成長を望んでいないと、会社や仕事の質の成長も望んでいないということが言えるのではないでしょうか。
すばらしい!では、足りない
当社も貪欲に市場に提供する価値を創りだせる会社を目指したいと思います。
そもそも、ナレッジネットワークという社名は、どのような意図で名付けたのか?
ということをお客さまなどから聞かれることがあります。
当然、ナレッジ(知識)をネットワーク(連結)させる会社を作るために命名したのですが、知識が連結されれば、どのような市場価値がある商品やサービスを生み出すことができるか?ということがポイントです。
インターネットの黎明期に私は富士通にいました。
UNIXマシンでブラウザはインフォモザイクか何かを使って他のサーバに存在する画像とテキストがネットワーク経由で表示された時の驚きは今でも覚えています。
とっさに感じたのは、知識を売り物にして講師業を行っている自分の地位が危ないということでした。(実際はリアルの講師業とネットでの知識配信サービスは両立できることは今では証明されています)
ただ、クライアント企業向けにインターネットビジネスのコンサルティングなども行うようになってきて、このインターネットの本質は世界中の人と人が知識交換できるようになったということではないかということを気づき始めました。コンサルティングを行っている際にBtoBだBtoCだと話している中で、そのBは人が組織化されたもので、その組織内個人も組織や地域という枠を超えて組織外の人間と知識交換できるということになりますので、究極は世界レベルのPtoP(人と人)で知識交換して従来の常識では考えられない価値を生み出すことができるようになるのではないかというワクワク感を持ちました。
今までの人類の創造物は、大学や会社という組織活動という枠組みで限られた人と人のつながりで偶発的に価値として創造してきたということを考えると、インターネットが爆発的に普及すると意図的な人と人のつながりの中で今までの創造物以上のものは確実にできると感じました。それから、開発されるスピードも確実に早くなり、陳腐化するスピードも早くなり、ビジネスサイクルは確実に短くなるということです。
ただ、変化に弱いわれわれ日本人は、そのインターネットによるビジネスの世界での大きなパラダイムシフトに気づかないかもしれない、気づいてもどのように対応していけばよいのかわからないということにならないかということを危惧していました。
だから、当社は設立されました。
巨大資金を保有する企業が確実に勝つ時代ではなくなった。
知識資産を保有する企業が勝てる時代になってきた。
この時代には、知識の取り入れ方も従来とは大きく異なってきます。
だから、当社は、公的団体やNPO支援もやっていますし、私は大学で教鞭もとっています。営利目的のビジネスの非営利は別で考えるという古い概念ではなく、企業として利益追求と地域貢献や社会貢献を並行して行うことにチャレンジしています。地域貢献や社会貢献は公的機関からの補助金でしかなりたたないという構図をビジネスとして成り立たせるということを行っています。そのために異業種や地域内外とも積極的にコミュニケーションをして、市場の変化を感じると共に、市場に情報を発信して市場を創るということもやっています。
これらの新しいビジネススタイルは、従来は当社のような小さな会社ができる領域ではありませんでした。巨大資本を持った企業がCSR的に行う領域でした。しかし、インターネットなどを駆使することで小さな会社でも志と知恵があればできるようになっています。
インターネットをうまく活用することで、われわれでも市場のニーズになる前のウォンツくらいを創りだすこともできるようになりました。だから、企業の将来への投資という概念も大きく変わってきていると感じています。ここらへんの価値創造のプロセスの変化に気付いていない人たちが多いのではないかと思っています。
われわれは情報の価値を理解して、将来の無形の資産を創ることに投資するという選択をしている企業を支援しています。また、当社もそうなりたいと思って、公的機関などとの連携は補助金という枠を考えずに支援するという決意をしています。
経革広場などの地域からの情報発信支援などは公的機関から費用をもらわずに立ち上げるべきだと強く思っています。だから、自分の思い入れのある、福岡、北海道、佐賀、鹿児島などの地域情報発信の支援は行っています。
つながるのは人と知識、つなげるのはテクノロジー
うまれるのは知恵と価値
当社は、人材育成と知識資産形成のためのコンサルティングを主軸として「経営とIT」を理解したクライアント企業の知識資産形成の支援会社として市場から認められたいと考えています。
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