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今日は、サイバー大学の入学式・始業式でした。
昨年の開校式から1年、今年もYahoo!ドームで新入生を迎えることができました。
吉村学長からの式辞、石田学部長からの式辞、来賓(福岡市)の方からの祝辞、ソフトバンクホークスの王監督からのお祝いメッセージとプログラムも順調に進み、式典の後は、Yahoo!ドームのスーパーボックスでの懇親会でした。
昨年から客員教授として式典には参加していますが、今年からは授業もはじまります。
インターネットを介した映像配信の授業ですが、質疑応答システム(電子メール、ディスカッションルーム、掲示板)などでフォローを行うので、先生と生徒の間でのインタラクティブ性は保たれています。そこらへんが放送大学などとは少し違う部分になります。生徒からの質問にも基本的には先生は24時間以内の回答を求められますので、通常の大学よりも非常に中身が濃い講義になります。
実際に東大や早稲田などで授業をやっていた先生方も、こちらの方式の授業の方が生徒からの質問も多く、先生の負担も高いと言われています。ただ、それくらい生徒が真剣ということも言えます。
懇親会が終わってから、全国から集まった生徒の交流会にも参加しましたが、実際にIT関連会社で仕事をしている方、弁護士の方、学校の先生など、いろいろな業界で活躍されている方が、時代の変化などを敏感に察知して入学してきているということをリアルに感じました。
私はベンチャー企業の経営支援などを行うこともあるのですが、サイバー大学はまさにベンチャー的な大学です。
古い体質の大学教育、大手企業と同じような権威で社会的地位を保っている社会変化に対応できずに困っている大学などと比べると、システム的はまだまだ発展途上ですが、新しい考えで、これからの次世代を担うような人材育成を考えている大学ということが言えます。
ベンチャー的な大学であるサイバー大学が生き残ることができるかどうかは、働いている人(教員、事務局など)とサービスを受けている人(学生など)が、自分たちのやっていること、かかわっていることを次世代の標準にするという信念を持つころができるかどうかにかかっていると思います。
今までの高等教育、大学教育の仕組み(偏差値による学生振り分け、受験・合格がゴール、社会からのニーズと必ずしも一致していない授業内容など)に対して私たちが疑問を呈すると、既得権を持っている人たちから相当の反発がきます。
私は、そのような土壌が新しい時代を切り開くベンチャー的な企業や大学の成長を妨げているのではないかと思っています。ベンチャーが育ちにくい既得権の塊である日本、九州という土壌を少しは柔らかくするための次世代人材育成がサイバー大学でできれば日本も九州も変わっていくのではないかと思っています。
今も、サイバー大学の学生のインターンシップの受入れのお願いのために、いろいろな団体や企業をまわっていますが、ベンチャー的な大学に対しての冷たい目を感じることもあります。
新しいもの、異質なものを受け入れることができる器が、その団体や企業・人にどれくらいあるのかを調べるには非常に重宝しています。
そのような中で、インターンシップの受入れに条件を出しながらも建設的な話ができる団体や企業は、やはり新しい時代に対応できる経営をしているようにも感じますし、大学のインタラクティブな教育システムに興味を持って聞いてくる方々のアンテナの高さは敬意を持って対応しています。
いずれにしても、最終的には学業を修めるのはサイバー大学の入学生の皆さん、在校生の皆さんです。
これから真価が問われます。がんばってください。
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