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ふたたび免責エントリへリンクしておきます。以下、本当に個人的な意見として書いておりますので、くれぐれもご了承ください。あるいは、「お前はバカ、素人はこれだから困る、正しい理解はこうだ」といったご指摘でもあれば、喜んでお聞きしたいと思います。なにしろ私の予想に反して、出版業界からも疑問の声が聞こえてきません。それどころか、日本文藝家協会が作業代行を検討しているといった報道などもあり、なんだか「当事者が気にしないことを周りで騒ぐ奴」という様相を呈しています。とはいえ、疑問は解決しないどころかますます深まっている状況です。
先日のエントリを投稿してから1週間が経ちましたが、このエントリを投稿した後に、公式な問い合わせ先にEメールで質問してみました。そして、次のエントリは、その回答を元に書こうと思っていました。問い合わせページには「迅速に返答します」と書いてあるにも関わらず、1週間が経過した今なお何の回答もありません。電話でも問い合わせてみましたが、さんざん自動応答を聞かされた後に、やっと担当者と話せるかというところで、「日本語の話せる担当者がいない」という応答が返されてきました。ここで、2営業日以内に折り返し連絡をもらうことになったはずなのですが、やはり連絡がありません。やむなく、英語での問い合わせ先にも連絡してみましたが、それでも回答がありません。前回同様、賛否には触れずにすませたいところなのですが、こうした事情からは、やや否定的な意見に傾かざるをえないところです。なお、「この和解により日本の出版業界が壊滅的な打撃を受ける」と煽ることが目的ではありませんし、そうなることもないでしょう。あくまで無視できない疑問点だという前提です。
前エントリでは触れなかった点も含めて、改めて疑問点をまとめてみます(前回と重複している部分あり)。公式な問い合わせ先からも返事がないので、タイトルはあえて「謎」としました。
- 和解内容はベルヌ条約の無方式主義に反する
- 絶版の定義が米国基準
- 絶版の判断が「著作」ではなく「書籍」
- 米国外からの利用が禁じられる妥当性がない
- 深刻な誤訳
- 申請者の妥当性をどう検証するのか
- 出版権との関係
- どうするべきか
以下、詳しく見ていきます。
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