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IT業界のコメントマニアが始めるブログ。いつまで続くのか?

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※このところ出しすぎという感もありますが、いつものように印籠を出しておきます。

「次世代 DVD は『HD DVD』で一本化。ただし、名前以外は blu-ray」というエイプリルフールネタを考えていたのですが、それを待たずに決着するとは思いませんでした。実のところ、転職前から HD DVD 側を支持していたので、入社して宗旨替えせずに済んでよかったと思っていたのですが^_^;、そんなに甘くはなかったようです。大きな契機となったであろうワーナー離脱もさることながら、松下が付いたからこそ勝った、という見解もあり、考えさせられます。

次世代 DVD の規格分裂については「消費者不在の規格争い」とも言われましたが、競争があるからこそ進歩した部分もあったと思いますし、実際にプレーヤーが登場してから2年かからずに決着したことは、この先残される禍根のことを考えても、まあ、それほど悪いことでもなかったような気はします(いや、たしかに HD DVD を購入された方の今後という課題は残るのですが^_^;)。

一方で、「もうメディアの時代は終わり、この先はネット配信」という声も聞かれます。実際、音楽では、CD の売れ行き減少とは対照的に、とくに携帯ベースでの音楽配信が急速に普及しています。しかし、次世代 DVD の記憶レートは数10Mbpsレベルであり、アクトビラは HD 映像は 4~8M12Mbps/H.264 で配信されますが、数Mbps でなんとか「HD」といっているレベルとは帯域の余裕が違います。数Mbps でいいなら、“次世代”は要らないわけですし。むしろ、早くからネット配信をビジネスにしていた Cinema Now が昨年末に撤退したくらいですから、そんなに急速にメディア離れが進むという気もしません。

また、新作映画の価格も、次世代 DVD と現行 DVD を比べると500~1000円くらいしか違わなかったりします。プレーヤー/レコーダー(あるいは地デジ対応テレビなど)の価格次第では、これを契機に急速に家庭での HD 化が進むような気もします。ハイビジョンテレビも売れているそうですし、矢沢永吉じゃないですが HD じゃなきゃ「もったいない」ですよね、綺麗ですから。そういえば、ダビング10問題がありますけど、これも“うまく”決着してほしいです。

ちなみに、我が家はどうかというと、以前書いたとおり4:3ブラウン管テレビが鎮座していますし、映画を見るのはもっぱら出張時のノートパソコンですし、目玉コンテンツと言われるオリンピックにもあまり興味はないという状況です。HD 化の用途で真っ先に考えるのは「子供のビデオ撮影」くらいです(←撮っても見ないでしょ、と言うなかれ)。

いや、それこそ、これを機に DVD にもハイビジョンが残せるという RD-A301 あたりが在庫処分価格になっていないかな、と量販店の販売サイトを見てみたら、HD DVD 関係の商品がなくなっています。驚いて、実際の店舗を訪れてみたら、デモ機が撤去されているところでした。早っ!! いや、「もったいない」:-)

mohno

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大野 元久

平成元年にIT業界に入って以来、開発ツールに関わり、主にマーケティング中心に活動してきました。現在はフリーランス。

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