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2009年5月7日 » |
YouTubeにおける企業プロモーション成功事例
ロッテ Fit‘s ダンスコンテスト with YouTube
http://lotte-fits.jp/dance/
赤字をタレ流しているといわれているYouTube事業だが、日本国内では、ToyotaのiQを初めてとして、いろいろな企業の動画キャンペーンで成果を見せはじめているようだ。
今回、ご紹介するのが、ロッテのガム(?)新製品のFit‘s
一度見てしまうと、頭に、リズムとメロディーとダンスがずーっと繰り返されてしまう。
まずは、CMを見てみよう。もちろんyoutubeだから、このように自由にembedが可能だ。
http://www.youtube.com/watch?v=x_z1Icyu5gI
課題曲バージョン
さらに時報のついた踊りを紹介するブログパーツまである。
あとは、もう応募するだけだ。もしくは、コンビニで購入するかだ?
応募期間はあと一週間ある。動画もぜひ試してみたい!
● 応募期間 : 3月23日(月) ~ 4月27日(月) 23:59締切
● 作品公開期間 : 4月14日(火) 10:00 ~ 5月11日(月)
● 賞品
グランプリ : 賞金100万円 副賞 ロッテFit’s1年分(365個) 1名
2位賞金 : 賞金 20万円 副賞 ロッテFit’s1年分(365個) 1名
3位賞金 : 賞金 10万円 副賞 ロッテFit’s1年分(365個) 1名
● 当選発表:2009年5月12日(火)
キャンペーンとしては、CMのダンスコピーもしくは創作して投稿するだけ。
優勝すると100万円!というインセンティブというシンプルなものだ。
賞金も総額130万円
しかし、なかなかな、このキャンペーンうまく功名にできている。
一概に販売促進キャンペーンとも言いにくい。
むしろ、ネットコミュニティでの世界観を共有しながら、製品の認知を高めるという広告寄りの企画だろう。
賞金100万円も魅力だが、応募のプロセスを自分でもView数を見ながら楽しめるという利点がある。
当然、知人にバイラル的に応募者が紹介してくれる。
「テレビCM&ネット参加」 という立体と平面のマトリックス型広告とでもいうべきだろうか。
ロッテのサイトはこちらだ
http://lotte-fits.jp/cm.html
ランディングページだが、単なる刈り取りサイトではなく、キャンペーンの世界観をそのまま残されている。
新しい広告サイトと考えるべきだろう。
テレビCMはたまたま見るものだけど、キャンペーンサイトはユーザーが、わざわざ見に来るものだ。
そこには、刈り取りや、露出ではなく、おもてなしが本来、必要だったのだと気づかされる。
また、YouTubeキャンペーンのユニークなところは、通常のコンテストは締め切り直前に応募が殺到するのだが、このキャンペーンは再生回数のみでランキングが決まるので、早く応募すればするほど早く公開され、有利になるという点だ。
そう、YouTubeキャンペーンには、「プロセス」があるのだ。
また、個々には、ダンスの振り付けがある。
CMのダンスをおどるために、何度もCMを見る必要がある。
実にウマい!
http://lotte-fits.jp/dance/dance.html
ダンスのはいった「CM」をこうやって解説されるのも初めての経験だ。
http://lotte-fits.jp/dance/dance.html
ロッテは、日本人の特性をよく理解していると思う。
一から自由に作っていいと言われると、何もできないが、このように見本があって、しかも15秒という短い時間の中で技を競わせたら、世界一の技術を発揮できる国民性だからだ。つまり、盆栽のような限られた空間の中での創作が得意なのだ。
しかも、サンプルとしての動画も31本もある。
このあたりも参加するためのアイデアの参考になるだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=xJ93ESdCJgI&feature=SeriesPlayList&p=3B0931B94D225437
すでに、2009年04月20日の時点で、926動画がアップロードされ、掲載されている。
見はじめてしまうと、病み付きになってしまう。日本全国、職場で、家で、学校で!
CMのマッシュアップはこの時点でも成功ではないだろうか?
気になったダンスを少しだけピックアップ!
うーん、仕事にならなくなってしまいそう…
動画を見るのも仕事のひとつだった…。
http://lotte-fits.jp/dance/user_dance.php?
http://www.youtube.com/watch?v=bcFuLWeIi6w
http://www.youtube.com/watch?v=ieokwB9WkbA
http://www.youtube.com/watch?v=p_39PUsQKWw
http://www.youtube.com/watch?v=kTvQ19_QMZI
http://www.youtube.com/watch?v=vSvngh0jF8Q
http://www.youtube.com/watch?v=E9ihUKc-HiY
http://www.youtube.com/watch?v=wPJISF4cpEw
もちろん、すべて見るという行為はできないが、相当楽しい。
まさにCGMの正しい垂直展開プロモーションではないだろうか?
また、このサウンド、実はよーく聞くと、40代後半以上の人には懐かしく聞こえるはずだ。
そう、原曲は、「狼少年ケン」のテーマなのである。
こちらもYouTubeがあるので、引用しやすい。いい時代だ。
サウンドメイクも、40代以上は懐かしく、30代には、かわいく聞こえ、10代には新鮮という状態だ。
いったい、どんな作品が100万円ゲットするのか?
2009年05月12日が待ち遠しい。手帳に書き込んでしまった。
遠い昔、遥か彼方の銀河系の地球で、「Windows XP」というOSが誕生した。
それは、2001年11月16日(金)の出来事だった。
http://www.microsoft.com/japan/presspass/addcont.aspx?addid=145
そのOSは、地球上で最も売れたOSとして、歴史上に名前をとどめる事となる。おそらく、Windows7が無事にリリースされても、しばらくは増え続けることだろう。もしかすると、今世紀中は、いや未来永劫に、この記録は破られないのかもしれない。今後ともこのシリーズのOSが有償ならばだが…。
あれから、8年、約3,000日が経過した今でも、サービスパックという無償のパッチを当てることにより、一般的にはまったく問題なくWindows XPは、使用することができる。
そして、Windows Vistaが、2007年01月30日に発売されるが、「ダウングレードサービス」という新製品より、旧製品の方を選びたい人向けのサービス(?)が展開され続けている。これは、果たしてサービスといえるのだろうか?別にヴィンテージOSが好きな人向けのサービスでもない。
また、ボクの場合、このXPに費やした費用よりも、この間にシマンテックや、マイクロトレンドに、OSの脆弱性によるウィルスソフトに支払った金額の方が上回った。
さすがに、Microsoftが、同様のサービスに参入した時には、頭に来たが…
http://onecare.live.com/standard/ja-jp/purchase/default.htm
(PC 3 台まで使用可能で年間 5,775 円もする)
さらに、現在主流となりつつあるネットブックの基本OSは、Vistaではなく、XPなのであるから、この製品の偉大さを物語る。この劇的に進化するIT業界の中で、8年も前に誕生した製品が、いまだに愛用されているという構図は、すばらしいとしか言いようが無い。
同じ頃に、誕生したApple iPodの変化を見てみよう。
「Windows XP」が発売される24日前、2001年10月23日、第一世代の初代iPodが誕生している。
「iTunes」という「CDリッピングソフト」が無償でリリースされる。
5GBのハードディスクドライブ(約1,000曲)を搭載し、価格は399ドルで重さは185gであった。
そして、現在のiPod Shuffleは、4GBのシリコンメモリとなり、ハードディスクや、さらにスイッチもなくなっている。値段は1/4、重さは10.7gであるから94.2%のダイエットである。さらに、iPhoneという電話機能がついたiPodが世界で1700万台販売されている。iPodTouchの1300万台を合計すると、約3,000万台のキーボード&マウスレスの、タッチテクノロジーのユビキタスOSが広がっている。
CDリッピングソフトであった「iTunes」は、「iTunes Store」となり、世界最大の音楽流通サイトとなった。さらに、「PodCast」という音声配信のプラットフォームとなり、いまや映画やテレビ番組まで販売している。
これでも、変化の早いIT業界で考えると、実は、普通の3,000日間分(8年間)の当然の進化なのだろう。
一方、MicrosoftのWindows XPの3,000日間は、サービスパックがたったの3回だけ登場しただけである。8年間にたったのこれだけだ。
これほどまでに完成されたOSを登場させたMicroSoftは驚異とも言える。
その間、MacOS Xは何匹のネコ科を隔てただろうか?
しかも、2009年第2四半期(2008年10〜12月)の売り上げは、
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3615
前年同期比2%増の166億3,000万ドル。Client部門はVistaがこんな最悪な状況でも、8%ダウンしただけ、Server & Tools部門は年賦ライセンス販売が貢献し、このご時世になんと15%もアップしている。
反対にAppleの2009年第1四半期(2008年10〜12月)の売り上げは、
http://www.apple.com/jp/news/2009/jan/22results.html
過去最高の101億7,000万ドル。Appleの売り上げは、過去最高でも、Microsoftの約3/5しかないのだ。
Microsoftのビジネス効率は、まさに驚愕に値する。
8年前の製品と、それに劣る新製品OS、税金のように課せられたライセンシーで、進化し続けてきたAppleをモノともしない。
しかし、今後のクラウドコンピューティング時代、Microsoftの未来はどこへ向かうのだろうか?
ボクがゲイツなら、いや、バルマーなら、即刻、XPをフリーライセンスにして、全世界のPCに無料でインストールし、量的制覇を貧困国でも展開してから、次の戦略を考えるだろう。
おそらく2010年初頭(遅れることがあっても、早まることはない)に、Windows7が出荷されてからの売り上げを見ながら、バルマーは、その時期を判断するのだろうが…もはやOS、しかもパッケージという製品での販売では、2010年が最後の収穫の年となることだろう。
次なる、MicroSoftの金のなる木をバルマー将軍は、果たして見つけることができるのだろうか?
遠い昔、遥か彼方の銀河系の地球という星の21世紀初頭のお話しでした。
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