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IT業界で日々起こるニュースから、少し先の未来を読みとっていくためのコラムです。

Kindle DXが、Amazonから2009年の夏より、発売される。
Amazon.comでは早速予約が開始された。

早速、米国の住所あてで予約してみた!  
※日本には当然ながら出荷できなかった。

ちなみに重さは、18.9 ouncesだから、535グラムだろう。

4GBのストレージで、実質3.3GBが使用できる

USBポート 付属 オーディオ3.5mmのミニステレオ標準ジャック 等々

 http://www.amazon.com/Kindle-DX-Amazons-Wireless-Generation/dp/B0015TCML0/ref=amb_link_84277971_5?pf_rd_m=ATVPDKIKX0DER&pf_rd_s=gateway-center-column&pf_rd_r=0FP0HFDG6TXE2JKB25T0&pf_rd_t=101&pf_rd_p=476842251&pf_rd_i=507846

 

KindleとKindle DXを 比較するとサイズはこれだけ大きくなっている。

このサイズになって、雑誌や新聞がついに電子化されても読める気がしてきた。

2009年、ようやく、本当にようやくだが、「電子ネットワーク書籍」の時代へ突入するかもしれない。

日本の製品でも、ソニーやパナソニックがハードウェアとしては、当時では問題ない製品を出荷していたが、コンテンツを提供するプラットフォーム側に問題があったと言わざるをえない。

アップルの「iTunes」の成功により、音楽業界は大きく様変わりをした。Musicの世界の出来事が、BookやMagazineの世界でもありえるというのは、出版業界の中でも、もはや常識である。

米国の新聞、雑誌業界が、kindleへのサービスを開始したことには意味がある。

かさなる制作コスト、印刷コスト、配送コストとトレードオフし、しかもネットでの無料配信よりは、まだkindleの方がましという判断を下した結果といえるだろう。

このポータブルリーダー市場(もはや電子ブックではないだろう)、プレイヤーは大きく分けて、

1.Amazon  

2.Google   

3.Apple   

4.Microsoft  のプレイヤーが存在する。

デバイス機器は、台湾メーカーなどから多数参入されるだろうが、コンテンツのアグリゲーションと課金が、一番の課題だから、コンテンツサプライヤーと相性のいい関係が必要となる。

コンテンツサプライヤーの心理から言って、一番可能性が高いのが有料モデルの 1.Amazonだ。

無料化ビジネスモデルの2.Googleが市場を握る前に、課金の可能性が見えるAmazonとの提携はわかりやすい。

しかし、Googleも課金モデルで対応できるインフラは整備されているので、一概に嫌われているわけではない。
また、ロングテールのしっぽの先の商品を広告モデルで展開し、不良在庫が広告代金を稼ぎだせば話は全く別だ。ただ、このビジネスモデルを理解できるかどうかが問題だろう。

一方、3.Appleは、iTunesに、新聞、雑誌のカテゴリーを作り、デバイスを提供すればいいだけだ。
おそらく今頃は、NDA契約の最終確認といったところではないだろうか?

iAppに代表されるクラウドソーシングによるアプリケーションの多様なレバレッヂも期待できるので、多彩なコンテンツ活用が見いだされる可能性を秘めている。

Microsoftは、40億円規模の市場になると参入(kindleは推定137億円)なので、とっくに参入していてもおかしくないはずである。ビューワーとしては、Microsoft Readerで参入しているが、コンテンツプラットフォームに対して興味がないわけではないだろう。いずれにしても、何かが登場してくることは、

しかし、日本の業界は米国より先に、紙の利権を捨てる気はサラサラ無い。しかし、kindleや、その他のプレイヤーの黒船プラットフォームは、突然、日本語対応という状況で乗り込んでくることだろう。そのことだけは覚悟をしておかなければならない。

例えば、産経NetView(月額315円)などは、すぐに提携し、kindleの販売も手がけたほうが良いだろう。http://www.sankei.co.jp/netview/

ちなみに、産経NetViewに、申し込んでも、プロバイダー経由でないと課金されないので、過去のプロバイダーにアカウントが残っており、そのID(すっかり忘れてしまった)がないと申し込めなかった。
こういう機会損失を産経新聞さんは、知っているのだろうか?
もはやプロバイダー経由の小額課金の時代でもないだろう。自社で課金もやるべきだろう。

新聞社は、kindleへ、海外衛生版だけでもテストしてみるのも意味があるだろう。今後の対応のリサーチとなるだろう。

モバイルでいつでもどこでも、読みたい。検索して読みたい。書籍をいつでも持ち歩けるという行為は、iPodと同じ現象を生み出す可能性を秘めている。

アップルの新モバイルカテゴリ--「iPhoneとMacBookの中間」は実現するか
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20392566,00.htm

アップルのiPhoneもしくは、iPod Touchの新製品はどのくらいの大きさになるのかが、先ず気になるが、電子ブックとしての可能性は高まってきている。

泣いても、笑っても、この夏、ポータブルリーダーのビジネスモデルが開花するか?どうかを我々は見届けることができるだろう。

出版コンテンツのデリバリー手段が変るという、このグーテンベルグ時代の500年以来、最大のチャンスを、クライシスとして見るかどうかが運命の分かれ道だろう。

そして、最大の難問は、実はユーザーであるボクたちのパッケージの所有欲との意識との戦いだ。

ボクたち世代は、レコードパッケージの所有欲は、CDのプラスチックと紙ペラに変った瞬間に急激に変った。
だから、CDの膨大な数には価値を見いだせなかった。iTunesにおさまり、カバーフローでジャケ写が見えれば納得できた。

しかし、書籍は違う、書棚に並ぶ背表紙の題字が大事なのだ。数ある蔵書の前に立った時に、沸き立つひらめきやアイデアはkindleでは、蔵書が「見えない化」されてしまう。
書き込みや蛍光ペンにドッグイヤーに付箋によるインデクシングなども重要だ。

むしろ、空間による蔵書の認識が可能だったが、ポータブルリーダー機では、偶然の出会いがわずかになってしまう。それが果たして、良いのか悪いのか?

書籍の所有欲と、テキストコンテンツの価値、ディスプレイで本を読む時代になっても、これらはもっと議論されるべきことだろう。

KNN神田
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神田敏晶

神田敏晶

世界で一番小さなデジタル放送局「KandaNewsNetwork」ビデオジャーナリスト。ビデオカメラ1台で世界をかけめぐりる万年27歳がITニュースを解説!関西大学講師、宣伝会議講師、デジタルハリウッド講師、早稲田大学大学院非常勤講師など

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