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既存iPhoneユーザーが、年間1万9,800円も節約できる方法

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「既存のiPhoneユーザーが年間1万9,800円も節約できる方法」

最近、「SoftBankのiPhone 8GB 0円」のキャンペーンを見て、後で買ったほうがおトク感が満載で、イヤーな気分でいた。

おそらく、先物買いの既存iPhoneユーザーは、みんなそんな思いでいっぱいだろう。

しかし、よーくポスターを見るとソフトバンク、いつものように小さな文字で、
「既存のお客様(iPhoneユーザーのこと)も、4/1〜5/31の期間にお申し込みになれます」という文字に、奇跡的に気づくことができた!
http://www.flickr.com/photos/kanda/3416677985/

待ち合わせの時間までに、ゆとりがあったのと、店内も混雑していなかったので、詳しく話を聞いてみる事にした。これがとてもラッキーであった。

店頭でくわしく聞いてみると、パケット定額フル(PCサイトがブラウズできるという、おそらく大多数が利用しているプラン)の料金が申し込み日の月末から、4,410円に値下げになるという。

つまり、 5,985円-4,410円=1,575円が毎月お得となる。
年間にして、1万9800円節約できることになるではないか!

SoftBank iPhone for everybody
http://mb.softbank.jp/mb/iphone/everybody/

サイトにも情報があった。ついつい新規の人向けだけの案内かと思ったが、よく読むと、
「既にiPhone 3Gをご利用中のお客様も、4/1からお申し込みできます。ソフトバンクショップでのお申し込みが必要です」と明記されている。


これは、申し込んだ人だけが得られるメリットだそうだ。
急いでソフトバンクの店頭へGO!だ。 でも、なんで、店頭申し込みなんだ?


こんなオトクでイイ話ほど、SMSでいつもやってくる「157」番のメールでは教えてくれないんだ!
通信会社って、ほんと性格が悪い人みたいだ。

しかも、申し込み翌月からの2年縛りという、いやらしいプランだ。

通信会社になってしまったソフトバンクは、心までも通信会社のイヤラシイ「シバリ」性格になってしまったみたいでとっても残念だ。

ユーザーに好まれる事なんだから、孫さん、いつものようにドーンと大々的にやってほしかった。

しかも、2年単位の更新で自動更新にもなるという。自動ということは、「勝手に2年もさらに更新される」という仕組みだ。しかも、解約期間が2年後の一ヶ月だけだという。

たとえば今月中に、申し込むと、更新月(契約期間満了の翌請求月)以外、2011年の6月01日から30日の間でしか解約ができないという。つまり30日間しか解約できるチャンスはない。これも孫さんらしくない!セコい!

絶対に2年後の2011年の6月の予定を手帳に書き込める人は少ない。
なのでGoogleカレンダーに記入しておくことにする。

しかしである!

この、2年しばりの、SoftBank iPhone for everybodyプランの、解約手数料は、9,975円なので、ひと月あたりの節約できる金額が1,575円であるから、7ヶ月経過すれば、そこからはいつやめてもお得となる計算だ。

つまり、あと7ケ月はiPhone3Gを使おうと考えている人は、SoftBank iPhone for everybodyプランが得になるから、おすすめしたいのである。
あとは、2011年の6月 もしくは7月の更新を忘れないようにする事だ。
また、その時期には、皆さんに警鐘したいと思うが…。

ちなみに、心配なのが、iPhoneの新製品が登場したらどうなるんだろう?という事だ。
店頭で聞いてみたところ、
iPhoneの新製品が出た場合などは、なんらかのスーパーボーナスプラン的な商品が出ることによってそのシバリを回避することができると思う…と答えをいただいた。

しかし、新規でなく買い替えが高くつくことは、覚悟の上だが、ケータイも通信キャリアではなく、製品を売っているメーカーが販売してほしい。すると、量販店での値引きや、価格comなどでハードは好きなところで自由に購入できる。

この契約による縛りが、ARPU(Average Revenue Per User)によるビジネスモデルで経営が安定化できている。…であれば、いっそ5年縛りとか10年縛りでもっと過激に安くするプランなどがあってもよいかと思う。おそらくそこまで先の世界は誰も想像できないのかもしれない。

iPhoneでも、ソフト改造(ジェイルブレイク)することなく、正規アプリとして、「Skype」が登場した。無線LAN環境であれば、ソフトバンクの通信品質を少し悪くした程度で会話ができた。

無線LAN化がもっと進むと、電話回線そのものが不要になる時代が早まりそうだ。

実際に、新幹線のN700系では、一ヶ月前(2009年3月14日)より、無線LANサービスが始まった。
Yahoo!BBモバイルポイントでiPhoneも無線LANで接続できた。BBモバイルポイントであれば、全国3200店舗のマクドナルドでも使える。

「缶コーヒー買うよりマクドナルドのコーヒー戦略」が、「Skypeするならマクドナルド無線LAN戦略」となってくるのかも。

また、ヨドバシカメラの「ワイヤレスゲート」であれば、BBモバイルポイント・livedoor Wireless・成田空港エアポートネットが使えて月額380円。NTTのフレッツスポットのオプション(少し高いが)1260円を足しても1,640円で無線LAN化がさらに進む。

利用可能エリアはこちら
http://www.wi-gate.net/yodobashi/PGSearch.html

そして、「FON」のユーザーとなり、自分も無線LANを公開すれば
http://www.fon.ne.jp/
無線LANを利用できる箇所はさらに増える。
利用可能検索
http://maps.fon.com/?lang=jp<=38&ln=138&zm=5

無線LAM公開 店舗であれば、紹介してもらえる
http://www.fon.ne.jp/store/index3.html

このあたり、FON側がぐるなびあたりと、連携すればいいのに…。

「iPhone版Skype遮断」にIT各社が反発、フリーアクセス政策求める
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/06/news045.html
という声をもでてきた。

とはいえ、この2年縛りの間に、新型iPhoneが登場したり、4Gの可能性、モバイルWiMAXや、XGP(元:次世代PHS)との差別化などといろいろありそう。

まずは、既存のiPhoneユーザーにも恩恵があるこのプラン、iPhoneを使っている人に教えてあげてはいかがでしょうか?

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