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早いもので今日から12月。ということで、11月に公開された膨大なオンラインビデオ中から、個人的に気に入っているものを5つだけ紹介したい。11月は、5つ選ぶのに頭を悩ませるくらい豊作な月だった。


■ 手の指がスニーカーを履いて走る(Midget Parkour & Freerunning )

11月8日に公開された、ル・コック・スポルティフ (le coq sportif) というフランスのスポーツ用品ブランドのビデオ広告。スニーカーがただ走り回っているだけの広告じゃんと思うかもしれないが、良く見ると、足ではなく手の指にはめて走り回っているのがわかる。

それがまるで足に履いて動き回っているように見えるから不思議だ。サンダーバードやスーパーマンのフィギアを小道具として使っている、細やかというかオタクというか、とにかくそんな演出が心憎い。しかし、何と言っても凄いのがスピード感溢れるカメラワーク。このカメラワークなくして、このビデオの成功は考えられない。こういうビデオ、結構好きです。


■ ウォルマートを訪れる抱腹絶倒な買い物客(People of Walmart 2 - Music Video)

11月17日に公開された、ウォルマートに買い物に来る抱腹絶倒な人たちを集めたミュン―ジックビデオ。単にバカバカしいだけでは終わらず、ちゃんとしたミュージックビデオになっているところが、このビデオの凄いところだ。5分32秒と少々長めだが、そんな時間の長さを感じさせないほど充実した内容のビデオに仕上がっている。

技術的には大した難しいことをやっているわけではない。ちょっと変わった人たちの写真と、自分が演奏する映像を組み合わせた簡単な構成になっている。写真だけでも面白いビデオが作れるという、良いお手本のようなビデオだ。音楽ももちろん効いているが、写真が切り替わって行くスピード感がこのビデオを成功に導いている。

それにしてもウォルマートは太っ腹である。文句ひとつ言わないのだから(たぶん)。むしろ、良い宣伝になったくらいにしか思っていないのかもしれない。もし仮にイオンで同じことをやろうとしたら、果たして許可してくれるのだろうか。最後に、出演者に太っている人が多いように感じるのは気のせいだろうか。


■ オールドスパイスのバイクとサイドカー(Old Spice | Motorcycle )

11月18日に公開された、オールドスパイスの新作。ここ最近退屈なビデが続いていたが、この11月に公開された新作は、久々にオールドスパイスらしい切れ味を持った作品になっている。

CGを駆使しているので、結構製作費はかかったのかもしれない。しかし、オールドスパイスの香りを嗅いだ途端、メッキが剥がれて新しい人間に生まれ変わるというあり得ない発想がいい。今まで続いてきたナイスガイ路線を、思い切ってやめる決断をしたオールドスパイスに拍手を送りたい。


■ 独裁者たちの夢の果て。そして一人だけ残った(Nando's: Last dictator standing)

11月24日公開された、Nando'sというチキン料理専門のレストランを運営する会社のビデオ広告。シンガポールやアメリカを始め、世界30カ国以上に展開しているらしい。カダフィ、フセイン、アミン、ムガベと、世界の暴君・独裁者のオールキャストによる奇跡のファンタジー。

水鉄砲で戯れたり、砂浜に寝そべったり、ブランコで遊んだり、戦車に乗ってタイタニック号の真似をしたり、演出が完ぺきである。これが、有名なレストランチェーンの広告だと言うから驚きだ。同じチキンでも、ケンタッキーフライドチキンには絶対に真似ができないだろう。

しかし、ラストシーンはどこかもの哀しい。山盛りになったチキンを一人で食べる羽目になるとは、思いもしなかったはずだ。


■ It's time.

1月24日に公開された、GetUp!というオーストラリアのNPO法人が、同性愛者の結婚差別撲滅を訴える目的で作ったビデオ。美しい音楽と映像に乗って、一人の青年の日常が淡々と流れて行く。公開からまだ1週間足らずで、270万回以上も視聴されるほどのヒットとなっているビデオだ。

全体を通して、主人公を取り巻く家族や友達の暖かなハートが伝わってくる。こういう風に接しなさいということを、ビデオを見ている私たちに語りかけているのだろうか。指輪を自分の愛する人に渡し、しっかりと抱擁するラストシーンも感動的だ。

何度でも見たくなる、11月に公開されたオンラインビデオBEST5でした。

itoman

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プロフィール

伊藤 靖

伊藤 靖

株式会社リトルウイングス代表取締役。
青森県弘前市出身。大田区蒲田在住。
企業のメディア戦略、コンテンツ戦略、モバイル戦略の構築と実行をサポートするサービスを提供しています。

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