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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

« 2007年11月8日

2007年11月11日の投稿

2007年11月12日 »

11月6日に、「住んでみたい町 マイベスト3 - 日本編」というブログを書いた。日本編ということは? そう、海外編もあるんですね~。

旅行好きなのは、特に国内に限ったことではなく、海外にもたまには出かける。出張では IBM 時代もサンに移ってからも、シリコンバレーでの用事が多く、世界中を飛び回るスーパーサラリーマンとは違って、いつも同じ所ばっかり。食べに行くレストランも、サンノゼ、日本人町の「ごんべい」が多い。 

かみさんが米国があまり好きではないようで、行き先は南の島々か、ヨーロッパである。私も趣味に偏りがあるので、あまり多くの国には行っていない。そんな狭い範囲内での選択である点をご加味ください。

本当は南の島が好きなんです。初めての新婚旅行はフィジー(初めて?)。観光客らしくホテルでのんびりしてた。その後、南太平洋考古学などの分野に興味を持ち、地元の人たちの生活も見に行った。観光客としていくホテルや観光地では、にこやかに現地の人が微笑んでくれたり、南の島らしい、ゆるーい歌を歌ってくれる。

でも、普通の島民が行く市場に行ってみなさい。誰も陽気に歌なんて歌っていない。微笑んでもいない。そこには南の島独特の厳しい経済環境があり、貧乏で、苦しい生活を送っている人たちがいる。そんな中に入ると、私などはちょっと裕福な中国人にしか見られない。まあ、不思議と観光客に見られたりはしないのだが、そういった風景を毎日見て過ごすのはつらそうだ。だから、南の島では旅人でいたい。

シンガポールは経済発展しており、観光地でなく、仕事場としてもよさそうだ。普通の人々の生活は、MRTに乗って島の真ん中当たりに行くと、なんか東京の郊外のベッドタウンのような感じだ。

かみさんとプライベートで3回行った。飛行機代をなんとかすれば、シンガポールでの滞在、食費などは日本といっしょである。2回目からは、観光ではなく、シンガポーリアンになることを目的にしている。つまりホテルには泊まっているが、観光地には行かず、本屋やショッピングセンターで買い物をして、スタバでコーヒーを飲み、ホーカーズで食事をする。と、いうことで実は私の気持ち的には、すでにシンガポールには「住んでいる」のだ。だからシンガポールは「住んでみたい町」からは外します。

さて、私の「住んでみたい町 マイベスト3 海外編」は、

第三位 バンクーバー
第二位 エジンバラ
第一位 ウィーン

である。

バンクーバー
バンクーバーには10月に行った。紅葉が始まる時期で、バンクーバーの都会の雰囲気とまわりの紅葉の森林の対比がとても美しかった。自然と都市とが調和して発展している、という感じだ。偶然だったのかもしれないが、店の店員の応対もどこでも良かった。CAMRA (CAMpaign for Real Ale:エールというタイプのビールを保護、育成する消費者団体)のバンクーバー支部(どうやら勝手に作ったらしいが)の会長にもお会いしたが、とてもやさしい人であった。食材が豊富だから、食べ物も美味しく、北アメリカのワイン作りの北限でもある。一度だけしか行っていないので、バンクーバーをもっと知りたい、と思う。

エジンバラ
エジンバラは6月に行った。イギリスは6月が一番美しい。花が咲き乱れ、そんなにまだ暑くは無いが、朝早くから日が昇り、夜は暗くなる時間がとても遅い。ところが、スコットランドはやはりイングランドではなかった。6月なのでアロハシャツを着てホテルから町に出ようとしたら、突然みぞれが降り出した。見ればダウンジャケットや毛皮のコートを着ている人すらいる。そういえば、エジンバラ港の北側の先には北極があるのだ。寒いわけだ。

でも、エジンバラは良い。歴史をちゃんと残している。私が行った頃は、オールドタウンの補修は終わっていたが、ニュータウンの老朽化が問題となっていたほどだ。古い町並みにおとなしいデコレーションのお店。由緒あるパブ(パブは多い!)。大人の町だなぁ、と感じる。

海の幸が豊富で、肉類、チーズ・バターなど乳製品も美味しい。ここはイギリスではない。スコットランドなのだ。レストランのレベルも高く、食事の心配はない。スコッチウィスキーも、スコティッシュエールももちろん最高。ハギスという内臓料理は、有名だが、スコッチを飲んで酔ってから食べた方が良い。

夜11時過ぎ、石畳の路地を歩くと、空がインクのブルーブラックのような色であることに気付く。黒くはならず、ほのかにブルーなのだ。街灯には電球の橙色のあたたかな光。こんな夜の散歩が出来るなら、なんと幸せだろう。

ウィーン
19世紀末のウィーンにあこがれる。文化の爛熟とはこのことを言う。音楽、美術、建築、演劇、文学。ここでは書き表せないほどの大きな文化的なエネルギーが、1世紀経っても静かに存在している街。そして音楽の都。おぉ、ベートーベンもモーツアルトも、ここにいたのである。

ウィーン国立歌劇場に音楽を聴きに行った。終わって、かみさんのコートを取りにクロークに行くと、隣にはタキシードを着たすてきな紳士がいた。私はかみさんのぼろいコートをもらい、その紳士は大振りの毛皮のコートを取った。軽く会釈され、微笑んでくれた。「お互い、男はたいへんだよね」といった表情で。

12月に入ると、市庁舎前には屋台がならび、お菓子や飾り物などクリスマスに必要なものを売り始める。市庁舎前の大きなもみの木には、サンタクロースだけがたくさん吊るされる。昔北欧ではサンタの人形でなく、異教徒の捕虜を吊るしたんだそうな。ホットワインやカラフルな(けばい!)キャンディやお菓子も売っていた。

食べ物?うーむ。昔は子牛の胸腺のシュニッツェルをよくオーダーした。絶品である。チーズも美味しい。けれどやはり美味しいのは、ケーキとチョコレート。そしてカフェで飲む、メランジェ。毎日、カフェーで、メランジェを飲みながら、のんびりしてみたい。ワインはホイリゲでどうぞ。

電車で行くザルツブルグも、ウィーンが起点だからできる贅沢である。あぁ、ウィーンに住んでみたい。

■■■
番外編 メルボルン
今回の選には、メルボルンを入れなかった。一度だけ行ったのだが、仕事で朝8時半から夕方6時まで、ずっと働いて、ホテルとオフィスの往復だった。ある日はみんなで食事に出かけたが、チャイナタウンであった。

ホテルのレストランでのひとりの夕食。でも美味しかった。近くにはヤラバレーがあり、ワインは浴びるほどある。レベルはフランスのボルドー、ブルゴーニュに匹敵する。海に面しているので、当然ながらシーフードは美味しいし、肉類も最高だ。

もう少しメルボルンを知ることができれば、バンクーバーとはかりにかけることになる。う~む。両方とも良さそうだ。

おぉ。ダブリンも入れなかった。フランスやイタリアには行ったことがない。実は英語の通じるところには行くのだが、英語が通じないところは、ちょっと怖い。勇気がないので。また、南・中央アメリカも入っていない。行ってみたい気はする。

■■■
衣食住というが、「衣」は世界中共通のものになった。「食」は重要だが、「住」はまあベッドとシャワーがあれば良い。日本の場合、温泉や銭湯というおまけが付くけれど。あとはその地域の人々のくらし。歴史。都市の作り方。そういったもので、住んでみたいという気持ちが生まれるのかも知れない。

とおる

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高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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