代替案のある生活:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 代替案のある生活

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

11月6日に、「住んでみたい町 マイベスト3 - 日本編」というブログを書いた。日本編ということは? そう、海外編もあるんですね~。

旅行好きなのは、特に国内に限ったことではなく、海外にもたまには出かける。出張では IBM 時代もサンに移ってからも、シリコンバレーでの用事が多く、世界中を飛び回るスーパーサラリーマンとは違って、いつも同じ所ばっかり。食べに行くレストランも、サンノゼ、日本人町の「ごんべい」が多い。 

かみさんが米国があまり好きではないようで、行き先は南の島々か、ヨーロッパである。私も趣味に偏りがあるので、あまり多くの国には行っていない。そんな狭い範囲内での選択である点をご加味ください。

本当は南の島が好きなんです。初めての新婚旅行はフィジー(初めて?)。観光客らしくホテルでのんびりしてた。その後、南太平洋考古学などの分野に興味を持ち、地元の人たちの生活も見に行った。観光客としていくホテルや観光地では、にこやかに現地の人が微笑んでくれたり、南の島らしい、ゆるーい歌を歌ってくれる。

でも、普通の島民が行く市場に行ってみなさい。誰も陽気に歌なんて歌っていない。微笑んでもいない。そこには南の島独特の厳しい経済環境があり、貧乏で、苦しい生活を送っている人たちがいる。そんな中に入ると、私などはちょっと裕福な中国人にしか見られない。まあ、不思議と観光客に見られたりはしないのだが、そういった風景を毎日見て過ごすのはつらそうだ。だから、南の島では旅人でいたい。

シンガポールは経済発展しており、観光地でなく、仕事場としてもよさそうだ。普通の人々の生活は、MRTに乗って島の真ん中当たりに行くと、なんか東京の郊外のベッドタウンのような感じだ。

かみさんとプライベートで3回行った。飛行機代をなんとかすれば、シンガポールでの滞在、食費などは日本といっしょである。2回目からは、観光ではなく、シンガポーリアンになることを目的にしている。つまりホテルには泊まっているが、観光地には行かず、本屋やショッピングセンターで買い物をして、スタバでコーヒーを飲み、ホーカーズで食事をする。と、いうことで実は私の気持ち的には、すでにシンガポールには「住んでいる」のだ。だからシンガポールは「住んでみたい町」からは外します。

さて、私の「住んでみたい町 マイベスト3 海外編」は、

第三位 バンクーバー
第二位 エジンバラ
第一位 ウィーン

である。

バンクーバー
バンクーバーには10月に行った。紅葉が始まる時期で、バンクーバーの都会の雰囲気とまわりの紅葉の森林の対比がとても美しかった。自然と都市とが調和して発展している、という感じだ。偶然だったのかもしれないが、店の店員の応対もどこでも良かった。CAMRA (CAMpaign for Real Ale:エールというタイプのビールを保護、育成する消費者団体)のバンクーバー支部(どうやら勝手に作ったらしいが)の会長にもお会いしたが、とてもやさしい人であった。食材が豊富だから、食べ物も美味しく、北アメリカのワイン作りの北限でもある。一度だけしか行っていないので、バンクーバーをもっと知りたい、と思う。

エジンバラ
エジンバラは6月に行った。イギリスは6月が一番美しい。花が咲き乱れ、そんなにまだ暑くは無いが、朝早くから日が昇り、夜は暗くなる時間がとても遅い。ところが、スコットランドはやはりイングランドではなかった。6月なのでアロハシャツを着てホテルから町に出ようとしたら、突然みぞれが降り出した。見ればダウンジャケットや毛皮のコートを着ている人すらいる。そういえば、エジンバラ港の北側の先には北極があるのだ。寒いわけだ。

でも、エジンバラは良い。歴史をちゃんと残している。私が行った頃は、オールドタウンの補修は終わっていたが、ニュータウンの老朽化が問題となっていたほどだ。古い町並みにおとなしいデコレーションのお店。由緒あるパブ(パブは多い!)。大人の町だなぁ、と感じる。

海の幸が豊富で、肉類、チーズ・バターなど乳製品も美味しい。ここはイギリスではない。スコットランドなのだ。レストランのレベルも高く、食事の心配はない。スコッチウィスキーも、スコティッシュエールももちろん最高。ハギスという内臓料理は、有名だが、スコッチを飲んで酔ってから食べた方が良い。

夜11時過ぎ、石畳の路地を歩くと、空がインクのブルーブラックのような色であることに気付く。黒くはならず、ほのかにブルーなのだ。街灯には電球の橙色のあたたかな光。こんな夜の散歩が出来るなら、なんと幸せだろう。

ウィーン
19世紀末のウィーンにあこがれる。文化の爛熟とはこのことを言う。音楽、美術、建築、演劇、文学。ここでは書き表せないほどの大きな文化的なエネルギーが、1世紀経っても静かに存在している街。そして音楽の都。おぉ、ベートーベンもモーツアルトも、ここにいたのである。

ウィーン国立歌劇場に音楽を聴きに行った。終わって、かみさんのコートを取りにクロークに行くと、隣にはタキシードを着たすてきな紳士がいた。私はかみさんのぼろいコートをもらい、その紳士は大振りの毛皮のコートを取った。軽く会釈され、微笑んでくれた。「お互い、男はたいへんだよね」といった表情で。

12月に入ると、市庁舎前には屋台がならび、お菓子や飾り物などクリスマスに必要なものを売り始める。市庁舎前の大きなもみの木には、サンタクロースだけがたくさん吊るされる。昔北欧ではサンタの人形でなく、異教徒の捕虜を吊るしたんだそうな。ホットワインやカラフルな(けばい!)キャンディやお菓子も売っていた。

食べ物?うーむ。昔は子牛の胸腺のシュニッツェルをよくオーダーした。絶品である。チーズも美味しい。けれどやはり美味しいのは、ケーキとチョコレート。そしてカフェで飲む、メランジェ。毎日、カフェーで、メランジェを飲みながら、のんびりしてみたい。ワインはホイリゲでどうぞ。

電車で行くザルツブルグも、ウィーンが起点だからできる贅沢である。あぁ、ウィーンに住んでみたい。

■■■
番外編 メルボルン
今回の選には、メルボルンを入れなかった。一度だけ行ったのだが、仕事で朝8時半から夕方6時まで、ずっと働いて、ホテルとオフィスの往復だった。ある日はみんなで食事に出かけたが、チャイナタウンであった。

ホテルのレストランでのひとりの夕食。でも美味しかった。近くにはヤラバレーがあり、ワインは浴びるほどある。レベルはフランスのボルドー、ブルゴーニュに匹敵する。海に面しているので、当然ながらシーフードは美味しいし、肉類も最高だ。

もう少しメルボルンを知ることができれば、バンクーバーとはかりにかけることになる。う~む。両方とも良さそうだ。

おぉ。ダブリンも入れなかった。フランスやイタリアには行ったことがない。実は英語の通じるところには行くのだが、英語が通じないところは、ちょっと怖い。勇気がないので。また、南・中央アメリカも入っていない。行ってみたい気はする。

■■■
衣食住というが、「衣」は世界中共通のものになった。「食」は重要だが、「住」はまあベッドとシャワーがあれば良い。日本の場合、温泉や銭湯というおまけが付くけれど。あとはその地域の人々のくらし。歴史。都市の作り方。そういったもので、住んでみたいという気持ちが生まれるのかも知れない。

とおる

Special

- PR -
コメント
ウィーン郊外高速で切符を切られたドライバー 2007/11/12 02:33

ウィーンすばらしいですよね。
いつも経由地として、1泊程度しかしていないので、連泊でじっくり味わってみたいです。
ただ、、、元来田舎志向の私はきっとブタペストに住み、毎週高速を飛ばし、ウィーンに遊びにやってくるかもしれません。

いわなが 2007/11/12 10:45

ウィーンは15年くらい前に数日間訪れたことがあります。大学時代にオーケストラをやっていた私とカミさんの二人で、路面電車の乗り継いで本物のザッハ・トルテを食べたりしつつ、モーツァルトやベートーベンといった音楽家の墓所を訪ねてお参りしてきました。
曰く「あの頃は大変失礼いたしました」(笑)

とおる 2007/11/12 17:31

ウィーン郊外高速で切符を切られたドライバーさん(いままで、コメントいただいた方の最長名です)、いわながさん、コメントありがとうございます。
 
ウィーンはねぇ。いいです。ほわ~(のだめ調ですが)です。ベートーベンの住んでいた家とか、行きました。実は、ブタペストなんかも良さそうなのですが、まだ行ったことがないので・・・。
 
いわながさん、「大学時代に」「二人で」いかれたのですかぁ。どちらにも取れそうですが・・・。まぁ、たいへん。

いわなが 2007/11/12 18:06

いわながです。
えっと、ウィーンに行ったのは既に就職して既に6年、結婚してからも4年の月日が流れていた1991年は11月でした。
ソビエトは荒れていたけどゴルバチョフがまだ大統領(同年12月に辞任)で、ベルリンは壁がなくなって東ドイツが消滅した直後の頃のヨーロッパに行けたのは、良い思い出です。

とおる 2007/11/12 20:16

いわながさん、失礼いたしました。すみません、ちょっとロマンチック、入ってました。学生時代にふたりでウィーンに行くなんて、素敵、と思ったので・・・。
 
私も1991年の12月に行っています。たぶん、すれ違ったのでしょうね。ウィーンの楽譜屋さんに行かれませんでしたか。ウィーンの楽譜屋さんって、すごい冊数ですよね。また行きたいです。

natoiuk 2007/11/15 09:25

おお。とおるさんもエジンバラ。
同感,同感,です。

コメントもありがとうございました。


(こそっと)
上賀茂さんは,焼き餅ですね。たぶん。
みたらしだんごは下鴨さんと思います。

とおる 2007/11/15 13:00

natoiukさん、コメントありがとうございます。
 
そう、エジンバラ。昔に行った時は、実はスコッチの蒸溜所巡りをしようと思っていたのに、エジンバラが良すぎて、スケジュールを変更し、6日間も、エジンバラの街を満喫したのです。
 
(小声で)そうでした。みたらし団子は下鴨神社のとこでしたね。やきもちも好きなんですが、あのみたらし団子が、とっても好きなんです。次の12月1日には京都に行く計画を立てています。何遍行っても、京都は良いです。


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/10643439

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

詳しいプロフィール

カレンダー
2011年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 富士通元社長の山本卓眞氏が残した次代へのメッセージ
富士通の社長、会長を務めた山本卓眞氏が亡くなった。哀悼の意を込めて、日本のIT産業界の大御所が残した次代へのメッセージを紹介しておきたい。(2/6)

news094.gif Facebook就活はもう古い?
約260人のブロガーが、ITにまつわる時事情報などを日々発信しているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。その中から今回は「就活」「都心の雪」「ソーシャルメディア」などを紹介しよう。(2/4)

news094.gif 東北をコットンの生産地としてブランディングしたい──リー・ジャパン・細川取締役
塩害に強い綿の生産で東北に新たな産業を作りたい。オーガニックコットンの採用など、環境負荷を下げるジーンズ生産に取り組んできたリー・ジャパンの新たなチャレンジとは──。(1/30)

news094.gif 東北から始まるイノベーション
企業のICTを活用と若手IT技術者による東北発のイノベーションが、中長期的な震災復興の鍵となる。(1/27)

news094.gif 貧困国の雇用を創出する印刷屋、丸吉日新堂印刷の挑戦
全国から約2万7000件の名刺制作を受注をする札幌の小さな印刷会社の成功の秘密は、地道な社会貢献にあった。(1/16)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

Special

- PR -

サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ