オルタナティブ・ブログ > 小本 恭の「IT広報室の雑記帳」 >

日々のニュースの中から、ネット広報の可能性を探る

「情報整理バラエティ ウソバスター!」にみるテレビとネットの連動

»

総務省が3月末、テレビ朝日の「情報整理バラエティ ウソバスター!」に過剰な演出があったとして同社に厳重注意した。インターネット上の情報の真偽を検証するコーナーで、番組制作スタッフが開設したブログを「元のネット情報」であるかのように紹介したことが放送法に違反すると認定された。撮影をブログ開設者から断られたため、スタッフが開設して撮影したということだ。

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu09_000006.html

自身のブログの内容が「ウソ」だと認定されるわけなので、ブロガーとしては撮影を断るのは当然かもしれないが、日頃、どうすればテレビで取り上げてもらえるかを考えている立場としては、ブログというのは、特にテレビのバラエティ番組の制作には欠かせない情報源だと改めて認識させられた。

PRの仕事をしていると、最近、「新聞・雑誌ではなく、テレビで取り上げてもらいたい」との要望を受けることが多くなった。私のクライアントである携帯コンテンツ会社では、キー局のゴールデンタイムの番組でサイトが紹介されたとたん、会員登録が数万人の単位で増えたと聞く。テレビで見て、すぐに、サイトをネットで確認し、携帯にアクセスする流れがユーザー獲得には手っとりばやいのは確かだ。

売り込みではなく、ある意図をもって制作されたブログが、テレビ番組制作会社の目にとまるのを待つ。こうした手法もあるのかなと思う。

Comment(2)