西武HDへのTOBにみる米サーベラスのメディア戦略
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米投資会社サーベラスが西武ホールディングス(HD)の株式を追加取得すると発表した。(産経記事)
事前リークによるものと思われる報道が相次いでおり、西武HD側は守勢に立たされている。
M&Aなど金融の世界では、メディアを使ったコミュニケーション戦略が大きな意味を持つだけに、今回もPR会社が活躍しているのだと想像する。ただ、ファンドが企業買収の際に常に口にする「企業価値の向上」が、今回も登場しているが、報道によると、中身は一部路線の廃止や西武ライオンズの売却も含めたリストラ策で、短期的に利益を増やすための施策でしかない。
西武鉄道を傘下に持ち公益性が高いだけに、メディアの論調は好意的なものになるのだろうか。注目したい。
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