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スレートPCに何を入れて何をしよう?(ブロガーズ・ミーティング@日本マイクロソフト #msbm )

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柳下さんテクネコさん(加藤さん)大木さん佐藤さんが書いておられる「ブロガーズ・ミーティング@日本マイクソフト」に、参加してまいりました。

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上の画像はAcerさんの2画面タッチPC「ICONIA」です。象徴的な=ICONICという単語と、PC用語としてのアイコンを意識した名称だそうで、実物を見たときの第一印象はまさしく「キワモノ」でした。しかし使ってみるとそれほど違和感なくQWERTYキーボードによって入力ができたり、マウスの代わりにタッチしたりということができて、思ったよりも普通な感じでした。もっとマイノリティ・リポートのトム・クルーズやJMのキアヌ・リーブスのような感じかと思ったのですがw

最近のスレートPC(以下タブレットPC等と使い分けずスレートPCで統一します)ではiPadとxoom以外触ったことがなく、当日をとても楽しみにしておりました。機種名は忘れてしまいましたが、まずはAsusと富士通の端末でタッチ仕様のWindows 7を使ってみました。

見た目は従来PCのWindows 7とほとんど同じです。気になったところは1点だけで、マウスに「クリック感」というフィードバックがあるのに対して、タッチPCでは触覚でのフィードバックが得られにくいというところがもどかしさを感じさせます。しかしタッチした時に画面状に波紋のようなアニメーションが表示されることでタッチできているかどうかは見て取ることができました。慣れの問題かもしれません。

やはりiOS/Android陣との比較がしたくなりますが、良くも悪くもWindowsそのものです。Windows 7にタッチUIを組み合わせただけといえばそれまでですが、デモ機として見せていただいた「ICONIA TAB W500」では画面を5本指タップするとAcer Ringというランチャーアプリが起動し、そこから様々な機能を呼び出すことができました。ジェスチャーにも対応です。考えて見ればWindowsは長い歴史の中でわりと素直にユーザの要望を汲みとって発展してきたように思います。(どうだこの機能は便利だろう、という押し付けの度合いが低いというか)その流れの中にあって、iPadが見せた可能性をWindowsらしく取り込んだと言えるのかもしれません。

同じ流れでW500にはHDMI端子やUSB端子が取り込まれており、特に苦労することなくプリンタや液晶TV等とつなげられそうな感じです。これもWindowsが「家で書類や写真が印刷したい」とか「動画は大きなテレビで見たい」といった身近な要望に対して素直に機能を提供してきた資産を引き継いでいると言えます。物理的なものとの互換性だけでなく、プログラムもそのまま実行できますので企業ユースではかなり重要な点になると言えるでしょう。

オルタナブロガーの中では比較的家事に強いと言われる自分独自の意見では、家の中のPCが片付かない、すっきりしない、存在感が強すぎる、という声に対する解答となり得る点をプッシュしておきたいです。iPadが色々と便利でも今年の年末までに単体で筆まめ・筆ぐるめ級に機能が充実した年賀状印刷アプリが出る可能性は低いと思われます。

iPadはとても魅力的で正直言ってしまえばW500よりも欲しいです。でもそれは家にPCがあるからで、それを1台に置き換えるとするならばiPadでは無理です。外付けHDDの画像も読みたいですし、妻が4年も続けてくれている家計簿もデータ移行ができません。置き場所を取らず、使用場所を問わず、すぐに起動して、エンタメ機能も充実しており、年賀状印刷や家計簿といった日常使用にも耐える、そういった観点で選ぼうとすればWindows系列のスレートPCは非常に強力な選択肢です。逆に、見栄えにこだわって機能を捨てられる家庭は少ないのではないでしょうか?

スレートPCというのも不思議な名前です。スレートは粘板岩という岩の英語名ですが、ただの岩なのにカツンと叩くと適度に薄く割れるそうです。海外では日本の瓦のように屋根に用いられてきたそうで、機関車トーマスにもスレートを切り出す山が登場します。スレートの仲間の頁岩はスレートよりも薄く層状に割れることが特徴で、名前の「頁」もそのまま本のページから来ているそうです。見た目が本のページのようなだけでなく、NHKの地球大進化か何かでも紹介されていたかと思いますが、薄く割った部分に化石がよく見つかることがあり、地球の過去から現生人類にプレゼントされた「歴史辞典」であるように感じます。

スレートPCを買ったら何を保存して何をしようか、帰り道はそのようなことを考えながら楽しい気持ちで過ごしました。

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