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アプリケーションエンジニアへの扉を開く

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ソフトウェア開発技術者に合格した後には、
その奥に3つの扉があります。

百錬自得の極み、才気煥発の極み、天衣無縫の極みです。

いえ、間違いました。

  • アプリケーションエンジニア
  • プロジェクトマネージャ
  • システムアナリスト

です。この3つの区分は午前問題が共通であるとともに、
午後2試験が同じ形式の論文試験です。

午前試験はソフトウェア開発の試験に合格した直後と、
この3区分のいずれかに受かった直後の試験で
免除になります。合格が続けば
ソフト開合格⇒アプリ合格⇒プロマネ合格⇒シスアナ合格と
午前試験を3回免除されることができます。
なお、ソフ開は春に合格した場合のみ、その年の秋と
翌年の秋にも免除になります。

アプリケーションエンジニアは、
ある程度のまとまりを持ったシステムをまるごと
設計する能力を求められる試験です。

ソフトウェア開発の試験と異なり、
処理性能とセキュリティや、
セキュリティとアクセシビリティなど
相反する性質の調整などが求められます。

午後1試験では、業務の説明からモデルを起こし、
システム化するとしたらどのようにすればよいか?
ということを考える問題がでます。
具体的にはDFDを正確に作る能力が重要になります。
問題文中に出てくる書類や処理がデータストアになるのか
プロセスになるのかを見極める力を磨きましょう。

午後2試験では、論文が出ます。
アプリケーションエンジニアとして、システム開発の過程で
出くわす問題点などに「あなたならどう対処しますか?」というような
問題が出ます。

例を挙げると、「全国に散らばる支店からの利用があるシステムで、
特定の時間にシステムの応答が悪化することがあった。
仕様をよく検討して非正規化することで改善した」
というような内容を論じることになります。

論文試験では問題文をよく読んで関係ないことを書かないように注意が必要です。
2時間の試験で完成させる論文に学術論文のような高い完成度は求められていません。
Q「こういうことあるよね。あなたならどうする」
ということに対して正しい回答ができれば合格ラインです。
A「私はAEとしてこういう経験をしたことがあります。その時はこうして解決しました」
という形で回答することができていれば、心配ないと思います。

まずは1週間に1本は論文を書いてみることが合格への近道だと思います。
可能であれば、AE保持者に読んでもらうのが一番でしょう。
それが無理ならば誰か他の人に読んでもらうのでも効果があります。
身近な人に見せて恥ずかしいと思ううちは、
試験官が読んでも「なんだこりゃ」と思うのではないでしょうか。

1週間に1本書いていれば残る2か月で8本は書けます。
最初4本は時間を度外視して規定文字数分書ききることを目標にし、
残る4本で時間内に完成度を高めるような形が良いと思います。

ソフ開やテクニカルエンジニア系には合格したが、
論文が苦手でAE、PM、ANに合格できない、という方もおられるかと思います。
私もなかなか題意に沿った回答ができなくて困りました。
自分が論文試験に対してどうやって勉強していったかということは
また今後エントリにしていきたいと思います。

(関連エントリ)

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