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シャープのマスク当選メールと一部自治体の給付金オンライン申請中止報道から感じた、「新しい生活様式」時代に求められるUI/UXの重要性

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話題になっていたシャープのマスク、1度申し込んだ人は毎回抽選対象になるということで、当選した方も多いのではないかと思います。

わたしは4回目で当選して購入できました。

IMG_4152.jpg

購入手続きしなければ自動で辞退になりようですが、購入予定者のリストがそれこそ膨大な数ある状態ですからこれシステムとしては良くできていますよね。

シャープのマスクのレビュー記事がYahoo!ニュースにも出ていてマスクレビューでも記事ネタにまだなるのか...と思いましたが、わたしは着信した当選メールで感じたことがあるので、ちょっと書いてみたいと思います。

その理由は、購入手続きの案内というメールなのに、サイトへのリンクが何も書いてないんですよね...

名称未設定-3.gif

文面を読むとこんな記載が

偽の当選通知メールから偽サイトで個人情報やクレジットカード番号などを盗み取ろうとするメールの発生が予想されるため、第2回目の抽選販売の当選通知メールより、購入サイトへのリンクの記載を控えることにいたしました。

シャープのマスクはシャープにとっても大ヒット商品となったようですが、今回このマスクを購入しようとしている人たちは多種多様だと推測します。

日本ブランド大好きなんだけど、ITスキルがあまり高くないとか、ネットでこれまで買い物しなことないけどシャープだから買ってみた...的な方々にとってはかなり不便を強いているのでは...と思ったり。(本家のメールにリンクが張ってあることがオンライン詐欺に繋がるリスクがどの程度あると予見しているのかも知りたいところではあったりします)

さて、新型コロナの給付金のオンライン申請でも入力内容に不備が多く、オンライン申請を中止する自治体も出ています。

オンラインショップや、BtoB系の企業の問い合わせフォームなどでも、エントリーフォームの最適化、入力支援の仕組み提供は、それなりにコストや手間も掛かります。

現場として課題感の認識もあり、そういう対処方法があることも認知しているけれど、適切な取り組みがなされている割合はさほど高くないだろうと推測します。

ですので、急遽これだけの大規模注文を処理することになった、シャープを初め、各自治体で問題が起きるのはある意味当然の帰結だったのかもしれません。

新しい生活様式が求められるなか、日本でもオンライン(セルフサービス)で手続きが完結することを基本前提として、様々な仕組みが提供される社会に移行していくのだろうと推測します。

そのような社会においては、オンライン申請は間違いが多く手間が掛かるから使えない...ではなく、いかに利用者が正確な情報を入力できるように支援する仕組みを構築するのかが重要なポイントの一つのはず。

コロナ禍以降、これまでとは違う常識を受け入れることが必要になる場面が出てくるだろうと思います。

そのなかの一つとして、ウェブサイトの申し込みフォーム、ECサイトの買い物フォーム、その他各種申請システムなどなど、オンライン活用でこういった領域に費用を投じ、より使いやすいシステムを導入するのが当たり前になるのであれば、それは前向きで、大きな前進と言えるのではないでしょうか。

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