「データ×テクノロジーで日本の筋肉の総重量が増えて欲しい!」:Cloudera World Tokyo 2016特別対談参加レポート
昨日(11月8日)開催された、Cloudera World Tokyo 2016特別対談:「トレーニングはどう変わる? 日本の握力王を迎え、日米の健康志向のエンジニアが2020年代のフィットネスを予測する」に参加してきました。
わたしがfitbitを使ったクオンティファイド・セルフに取り組んでいることをブログで紹介したことが縁になってのお誘いということで、本当に何が縁になるのかわかりません。
この対談、Cloudera, Inc. チーフアーキテクトのDoug Cutting(ダグ・カッティング)さんと
「握力王」として知られる株式会社アフィリティー 代表取締役の新沼さんが
Clouderaが持つ豊富な先進事例を紐解きながら、2020年代のフィットネスがどう変わるかを二人で予測するという対談企画。
わたしの場合もfitbitとWithings、MapMyFitnessなどから得られる種々のデータを利用して体重を始めとした健康管理に役立てさせてもらい、現在は20代のころの体重に戻すことができました。
このようにデータ活用から具体的な結果を手にしている私としては、新沼さんのトップアスリートは感覚とトレーナーの手腕(能力)で結果を出しているのだけど、ウェルネス機器を使ったデータ活用が一般化することで、健康管理をライトに捉えている層に対して革命的な違いを提供できる(結果を手にできる)という趣旨の発言が刺さりました。
個々人が膨大なデータを提供することのメリットとしては、平均から考えるのではなく、多くの選択肢の中から、自分のデータと合致する例を参考に試すことで試行錯誤を少なくすることが可能になり、ここを推し進めることでオーダーメイド型の治療や健康推進が可能になると予想されています。
この点についても新沼さんから、腰痛などの慢性痛の症状は生活の質を低下させる要因として重い問題で、腰痛を持っている人間のほうが自殺率が高いというデータがあるという話題が提供されました。
そして腰痛については数年前までは整骨院などでは腰を引っ張られれるような治療が行われたりしていた訳ですが、これが自身に効果があるかどうかはやってみないとわからないし、どういう治療法が自身の症状を軽減、改善してくれるのかを医師も的確に判断で来ているとは言えない状況があったのは多くの方に納得いただけると思います。
それが、多くの人の症例をデータとして活用できる世界においては、自身のデータと参照可能なデータを利活用することで、その腰痛を解消してくれるのは、アクティブストレッチ、スタティックストレッチのような運動なのか、ツボ押し、鍼灸、電気治療なのかを知ることが可能になる社会が実現すると新沼さんは発言されており、ここから得られるメリットはわたしも大きい考えます。
この対談イベントのクライマックスはフィットビット・ジャパンの福田強史社長がレフリーとして登場してのダグさんと新沼さんのアームレスリング。さらに先日発売されたばかりのFitbit Charge2 が当たるスタンプラリーの抽選とプレゼント贈呈で会場は盛り上がっておりました。
先日ご紹介したようにもう少しすると日本の多くの人が100歳を超える寿命を迎える社会が到来することが予想されています。
このような社会では当然ながら高齢者の寝たきりなどの健康、介護に関する課題は非常に大きいものとなることが予想されています。
情報の提供に二の足を踏まれる方も居るとは思うのですが、「データ×テクノロジー」を活用することのメリットは大きいとわたしは考えるのでした。
最後に新沼さんの「日本の筋肉の総重量が増えて欲しい!」という言葉はとっても健康&積極的で印象深いワードでしたw