通信制大学で上手く行くひと、失敗する人
昨日は『現役学生が書く「通信制大学」のメリット』というエントリを書かせてもらいました。
入学から1年半の時間が経過していますが、入学時点ではどんな風にレポート書いて、そこから試験をパスしていけば良いのか全然想像も付かなかった訳です。
実は、大学生活のスタートとなる入学式の際にこれから学ぶ学生のためにこんなアドバイスがありました。
- 通信だけでは人間関係が出来ない
- 学ぶだけでは仕事に結びつかない
- 自分との戦い(試験で多いと4割落ちることも)
- 計算問題に手を付けない人がいる
- 3年時編入組は1年、2年の必修科目のことが分っていない。
- 人としてバージョンアップが必要
- 全体が見えないとゴールが大変
- 10キロ、40キロ、100キロの走り方がある
- 社会人になればなるほど自分勝手
- 採点の基準は決まっている
- 大学で学ぶということは体系的に学ぶということ
- ちょっと弱いところも学ぶ(才能を組み合わせる)
- 学ぼうと思った流れを止めない
- 変えるチャンス
- 目的だけじゃなく、周辺の科目を取っておくと役に立つ
- 卒業するだけなら(レポートを)書いて送れば良い
- 本物を見ることの重要性
- 付加価値を知る
- 学生会、ゼミには自分から参加する
- リアルな世界に自分から入っていく事が大切で、通信はそこが弱い
- トータルで学校を利用する
このように実際に入学式に出向くか、出向かないかでこんな大事な情報に接する差が生じるのですから通信だけで済むとはいってもリアルな場に出向くことの重要性を入学式で痛感することになりました。
具体的な話しの部分で自分がハッとしたのは5番と9番でした。
基礎知識が欠落しているのはもうどうしようもないので、昨日も書いたようにシラバスに記載された参考図書を出来るだけ購入して読むなどベーシックな知識の収集を心がけたこと、スタディスキルに関する書籍も何冊か購入して大学で学ぶことについて可能な限り白紙の状態で情報を吸収するよう心がけました。
こうやって多くの文献に触れて行くと、どんな書籍であろうと、かならず出てくるその分野の常識というものが分ってくるようになります。それを押さえたうえでその分野の関連知識に範囲を拡げていくと自分の知識を増やしながら試験への対策にもなるという効果があったのは嬉しいところです。
9番の「社会人になればなるほど自分勝手」というのは本人は正しいと思い込んでいるケースが多くとても厄介です。確かに自身の経験が有用かもしれませんが、それをイチイチ教科書にするわけにもいかず、10番にあるように採点の基準が決まっている訳ですから、求められているアウトプットをしなければ点数が貰えません。
実際授業の現場でこういう揉め事が起きる現場を見るにつけ、こういう学びの場だけではなく、実際の仕事の現場でも求められているアウトプットを示すことが不得意な人っているよな…と感じていました。
あと、質疑応答の時間に自分の意見・感想を言い始めて貴重な質問時間を浪費する人。質問に対して明らかに的外れな回答を延々を続けてしまう人など9番については注意すべきケースが多々あるように感じます。
ここまでが社会人大学で失敗しないように注意すべき点でしたが、これ実際の職場でも当てはまるケース多くないですか?
それでは次は、話しをされた時点ではあまり有り難みを感じなかったけれど、実際に授業を経験した今だからこそ重要に感じる項目をご紹介させていただくとそれは12、13番と15番ですね。
自分が不得意だけれども学びたい学科に取組み試験にパスするというのは、ちょっとした成功体験を積み上げながら自分を高めていくためにはとても有効だと思います。
社会人大学院の説明会で在校生の話しは定番メニュー。そしていかにタイムマネジメントが大切かという話しが学校のレベルとは関係なく大事なポイントとして話されます。
この話しを聞くたびに現在学業のためのタイムマネジメントを続けている自分としては、13番の「学ぼうと思った流れを止めない」という事を非常に意識しています。
最後に、大学生活である程度の成績をあげるのに役だったことをご紹介します。それはこのオルタナのブログを書いていたことです。4番に計算問題に手を付けない人がいるとありますが、スクーリングの最後には必ず試験があるのですが、その中の論述問題で自身の意見を的確に定められた文字数で書き表すことが苦手な人も多いとのことでした。
自分も数年毎日ネタを探しながらほぼ毎日ブログを書いていた時期がありますので、あれを経験していなかったら論述方式の試験は辛い思いをしたかもと思います。
人生点と点がつながるのを意識して生活している訳ではないですが、こういう場面でブログを書いていたことが自分の生活を助けてくれるとは思ってもいませんでしたw
やはり継続は力なりという事ですね。
P.S.
このエントリが今後自分と同じように、通信制の大学に進もうという方の参考になれば幸いです。