今の日本に仕事に命を懸ける人がどれだけ居るか…メキシコの女子大生署長、米国へ亡命
日本では一日署長なるイベントで女性タレントがその役を勤め、様々なマスメディアで紹介されることがありますが、昨年10月に麻薬組織が暗躍するメキシコで警察署長に20歳女子大生が就任したというニュースがありエントリ化はしませんでしたが凄い話しだと思ってみていた覚えがあります。
その当時の記事を再検索してみると
警察署長は麻薬組織の標的になることも多いため「メキシコで最も勇敢な女性」との称賛の声が上がる一方、経験不足を懸念する声も出ている。
↑こんな指摘がなされているのですが、3月5日にこのマリソル・バジェスさんが米国に避難、政治亡命を求めているということがニュースで報じられ、驚きとともにこういった背景を持つ国の怖さを改めて考えさせられました。
メキシコから米国への麻薬の密輸は年400億ドル(約3兆3600億円)相当に上るという数字も紹介されていて、貧富の差が激しい地域において一般庶民に稼ぎを与えてくれるビジネスがこういった形での労働でしか生活を成り立たせるすべがないという場合、話しは綺麗ごとではすまないという事になります。
このひとつ前のエントリではおよそ100年前のイギリスにおいての貧民街で暮らす人々の様子を紹介した書籍について触れましたが、国家の経済的な発展のために産業と仕事は必要、それがなければ一般庶民はまっとうな生活が送れません。
日本でも稼ぐためなら高齢者を騙してであったり、貧困層を狙ったビジネスについてもその危険性について指摘がなされていますが、生活して生き残るということが切迫してくると人間がどこまでも過激に突き進む傾向があり、状況によっては今日紹介した例のように非合法なことにも手を染めてしまうという点で産業、雇用の創出の重要性を感じずに居られません。
自分は高卒で青森から出てきて、その当時は音楽しかやった事なかった若造だった訳で、そこから独立・起業し、社会の中で文化的な生活を送るために必要な稼ぎを生み出すためにインターネットやPCを利活用したコンテンツ制作は欠かせない訳です。
もう制作だけでは食べられないかも…という話しは別なエントリで紹介するとして、日本の現状に不満が無いかと言われれば色々指摘したい事がありますが、メキシコで這い上がっていくための努力を考えれば、いろいろ前向きに取り組めるはずだよな…と考えたのでした。
最後に日本の状況からは想像する事さえ難しい状況を写真で伝えてくれる写真特集記事へのリンクを張っておきたいと思います。