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新聞社が電通・博報堂の巨額契約について指摘してるけど、取り組むべき課題は別なとこにある気がする

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東京都心にある高層ビルや、駅から直結している最先端なオフィスビルを眺めたり、たまにではありますが仕事の用事で訪れたりするときに毎回思うのは、このビル建てるだけの収益を上げている会社ってすごいよな…とか、ここに家賃としてお金を投ずることができる分をもう少し労働者に還元したりできないのかな…と思ったり、そこで働いている人たちの中でも貰っている給料と住まいの広さ、そして自分のオフィスの広さとか場所の使い方を考えたときにいろいろな妄想渦巻いてしまうことないのかな…と思ったりすることがあります。

ここ最近概算要求についてのニュースが流れる機会多くなっていて、確定~執行された予算から民間に仕事が降りてきて、いろいろな会社が潤うという構図が当然あるわけで、最近見かけたこのニュース2つもある意味、まあ電通と博報堂がまずは仕事を取らないことには末端に仕事が落ちない訳で、

そこで独占した仕事の上がりでお偉いさんが私腹を肥やしていたとなると大問題ですが、結論として末端制作会社にも仕事(お金)が流れているのであればそれはそれで社会の中に現金という血液を流す役割は果たしているはずで、新聞にはその辺の中身を調べてから報じて欲しい…と想いながら読んでいたのですけど、

ここ最近のエントリーで中小企業やフリーランスやSOHO企業は別に借金の救済して欲しいと思っている訳ではなく、ちゃんと利益が得られる仕事が欲しいはず…というのを数回書いておりますが、こういった超ビッグな広告代理店が仕事を受注し、末端制作会社までのお金の巡りが悪くなっている感じがします。

ちなみに東京五輪招致の予算の使い方については写真週刊誌のほうでも指摘されている記事があり、その中にマル秘資料「評価委員会視察等対応予算内訳」という書類の写真が掲載されており、そこにはこんな細目があります。

プレゼンテーションによる計画説明(映像・会場設営等)

  • プレゼンテーション映像等制作
  • プレゼンテーション会場等設営(リハーサル・映像・音響機器等)

1.4億円

競技会場視察等(運行業務等)

  • 協議会場視察対応
  • 協議会場予定地看板等設営

1.6億円

記事では、評価委員を連れて会場を視察したり、看板を数十カ所設営するのになぜ1.6億円掛かるのかが疑問と指摘していますが、わたしのほうは1.4億円の映像制作の仕事(設営費も込みですけど)ってこの仕事はどんな制作会社が幾らで引き受けているのかな…とそういう方面でも気になったりしていたのです。

きっとそれはITゼネコンにおいてもそうだと思うのですけど、超有名・巨大な企業が受注して、何重もの下請けを通過しながら仕事が出され、末端はそこで仕事をいただきながら生きていく…良くも悪くもそういう上下関係は歴然と存在しますよね。

うちの会社の場合はほんと少人数なので食べていくための道筋を探すという観点では方向転換なり軌道修正するのも比較的簡単ですが、10人、50人、100、500、1000という感じで規模拡大した場合、そこで定められた経営方針に対してちゃんとした結果を出していかないと多くの人が路頭に迷う訳で、そういう環境下ではやりたい仕事だけしてる訳にはいかないですよね。

この不景気で広告関連の会社の倒産が増えているというニュースも目にしましたが、上流階層のところから自社収益だけでなく、その業界ごとのピラミッドの末端までお金を回すのもそういう上流階層にいる人たちの仕事だと考えるのは間違いでしょうかね…

昨日は激安ジーンズについてのエントリを書きましたが、グローバル経済下で工場などの海外移転を進め、これまでなら信じられない品質と価格でいろいろな商品を手にすることが出来るようになりつつも、国内企業においてはメリットなくどんどん衰退傾向って話と併せて、前述の大手広告代理店についての新聞記事もこれまた色々な事を想いながら眺めていたのでした。

昨日のエントリ

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