定期的な運動をすることによって寿命が延びるというデータは【無い】
科学的に証明されている事というのは、話をする相手に説得力をもって伝えるうえでは非常に重要ですけれど、ごくごく普通の人にとっては先人の知恵を、現在の科学が後追いで解説しただけ……というケースもあったりしますよね。また裏づけという意味ではこれも大事ではありますが。
今朝見かけたニュースで
↑こんなのがありまして、その中にには関連記事として、
↑これが紹介って時点でまず笑ってしまった事、そして、
普通群と高い群はほとんど差がなく、少なくとも普通群程度の体力があることが、冠動脈疾患や死亡の危険性を減らす可能性があるとみられる。40歳、60歳で比較しても、体力のある方が死亡や心筋梗塞などの危険性が低かった。女性の場合は、男性の約8割の体力で同様の結果が出た。
曽根博仁・筑波大教授は「定期的な運動をすることによって寿命が延びるというデータはないものの、体力の有無が死亡率に影響を与えることが明らかになった」と話している。
↑多分一般向けに記者の方が噛み砕いて書いてくれた配慮があだになっているというか、普通に生活していくだけでもそれはやはり体力が必要なのは一般人の生活実感として皆が理解している事だと思いますけど、文章として先に、定期的な運動をすることによって寿命が延びるというデータはないというのが先にきてしまうと、別の意味で驚きを喚起する文章になってますよね(笑)
関連記事のリンクは多分、中高年・体力ってキーワードで抽出されたのかな……と推測していますけど、
50歳~79歳の「シニア層」の44.4%がゲーム機を本人または同居家族が所有していることが8日、携帯電話調査会社ネットエイジア(東京都港区)の調べで分かった。
この同居人が、50歳~79歳の「シニア層」なのか、それとももう少し若い層を含むのかを明確に示さないと(最後のほうにはゲームを一緒にやる人の種別がアンケート結果として出ていますね)、44.4%という数字が
ほほ~~そんんなにあるのか!
と
孫が居れば、そりゃ同居家族は保有してるだろ…
のどっちの要素も含んでいて、
ゲーム機を利用する理由は、据え置きゲーム型の利用者が「意外に面白いから」(65.1%)と答えたのに対し、携帯型利用者は「頭のトレーニング」(76.8%)と回答しており、脳を活性化させるイメージが強いDSに人気が集まったようだ。据え置き型でも体を鍛える「Wiiフィット」「Wiiスポーツ」が挙がっており、加齢による脳や筋肉の衰えをゲームでカバーしようとしている様子がうかがえる。
なんか、電子タバコを禁煙・減煙ツールとして宣伝している記事がちょっと?な件を書いたばかりですけど、
こちらも普及している数字を大きく取り扱うことで「ニンテンドーDS」や「Wiiフィット」「Wiiスポーツ」を持ち上げることは出来るかもしれませんけど、タイトルに書いてある「ゲーム機所有」と「脳・体力の衰えカバー」との具体的な関連性がさもありそうな見出しにはちょっと疑問を感じつつ、まあWebはクリックされてなんぼの世界だということで、わたしのほうでも今日のタイトルはちょっと刺激的な感じに仕立ててみたのでした!
最後に、体力維持のトレーニングでは継続性が大事ということと、40代以降でトレーニングをしても若いときのような効果を得ることの難しさについてこちらの書籍で解説されています。
ゲーム機でトレーニングしているから、ボケとかは無縁だってお気楽・極楽な人はさすがに少ないでしょうけど、やっぱりトレーニングはキツイもんなのだ…というのを噛み締めるには良い本かもしれません(苦笑)