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「死刑囚獄中ブログ」はネットの存在やら表現の自由など、これまた難しい問題・課題を突きつけてくる?

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今回取り上げるニュースがTVや紙面のほうで流されているのかをわたしは確認していませんが、izaのほうに

↑このような記事がアップされていました、こちらの記事では死刑確定者のブログが相次いで現れた場合、裁判員制度の下で裁判員に予断をもたせる恐れがあるとの指摘をしていますが、この趣旨であれば名古屋でおきた朝日新聞拡張員などによる闇サイト殺人事件の容疑者が知人に対して手紙を出し自身の意見を述べるブログを掲載している件にも踏み込んでも良かったというか、広く一般に知らせて産経新聞の主張を展開するつもりであれば、そちらの存在も取り上げるべきだったのではと思います。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本の意見として、

「死刑囚でも自身を表現することは認められるべきだ。面会や文通が厳しく制限されている日本の現状がむしろ異常といえる」

との指摘があるようで、犯罪者として服役している状況で一般生活において保証される人権とどこまでのレベルの人権を確保していくのかというのはそれぞれの国で考え方が違うでしょうし、法務省の見解としてどのように使うかは受取人の判断になるという事であれば、今回のサイトも出版を前提としているとのことで、今後この手のサイトを出版物の宣伝サイトとして活用していく出版社が出てくるのでしょうかね……

さすがに公判途中の容疑者の言葉を商売道具として活用するところはないと思いますが、日本の裁判員制度はアメリカの陪審員制度のような厳密な外部情報との接触を禁止している訳ではなかったはずで、この辺については以前簡単にGoogle誤審という事で取り上げさせてもらいました、

izaなり産経新聞がどこまでこのネタを広めていく気があるのかは分かりませんが、この手のサイトの存在がTVなり紙面で報じられ、普段あまりネットを利用しない人たちの目に留まるようになり、そこで主張している内容が被害者を侮蔑したような中身だったりした場合、

これまたネット批判へ繋がると思われ、日本の陪審員制度への影響という点にだけでなく、このような公判中の容疑者の弁を不特定多数に向けて発信するブログの存在というのは、ネットの存在やら表現の自由の問題を含む、これまた難しい問題・課題を私たちに突きつけてくることになるのではないでしょうか?


http://twitter.com/yasusasaki

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