ネットでの書籍販売はAmazonとGoogleが総取りしちゃうのか?
私が講演させていただく機会というのが日本印刷技術協会(JAGAT)さん関連のものが比較的多い関係で、印刷関係の会社の方と意見交換やらアドバイスを求められることが多いのですが、ここ最近印刷会社が版元との仕事を拡大していきたいと考えるなら、このページ見てどう思います?って問いかけをしています。
このGoogleBook検索の持つ破壊力って印刷会社さんのほうは、これまでの紙媒体の印刷から、さまざまな角度から版元なりコンテンツホルダーとの仕事を拡充させていくための努力をされている訳ですが、
印刷コストの低減やweb経由での入稿による手間の軽減だけでなく、こうやって「ウチに印刷出してくれれば、こういう仕組みがあるんで、webのほうでも売上が上がります」という提案をしないことには、現在は米国のみが先進的な契約内容となっていますが、これがまた3年~5年するうちに日本でも利用する出版社が増えてきて、紙の印刷だけに頼っているとジリ貧になっていく印刷会社さんがそれなりに出てくる可能性高いのかな、、、と踏んでいます。
そして今日(08/12/10)CNETに
という翻訳記事が掲載されました。
日本では、Yahoo! Japanのほうで、Yahoo!ニュースの項目として提携各社の雑誌掲載情報が「雑誌」カテゴリで見ることができ、雑誌の最新記事が集まる見出しで X BRANDというサイトも稼動していますが、書籍をオンラインの情報資産として蓄積・活用していくという視点においては、「Book Search」のほうが数段上かな、、、と思われます。
同じくCNETには、関連記事として少し古いですがこちらのリンクがあります。
この辺の動きはどうも停滞していると思われるのですが、完全に諦めた訳でもないでしょうから、これが乗り込んできたときに現在fujisan.co.jpとどういう対立構図になっていくのか判りませんが、やはりGoogleの検索結果に反映されるというアドバンテージはそれなりのものがあるはずで、流れる会社と併用することろがこれまた相当数出てくるのかな、、と思われます。
たまたま今日JAXAのサイトで調達情報の検索をしていて気が付いたのですが、こちらの役務関係の項目には「印刷」という選択肢はなくて「電子出版」だったのには笑うしかなかったのですが、印刷物のネット連携から販売機会の確保・増大という点での側面まで印刷会社さんの立場でも提案を求められる機会がこれまで以上に増えてくるだろうと再確認するような出来事でした(苦笑)
TBSの総売上に占める放送事業の割合の少なさに唖然とし、そして朝日新聞の社長も新聞事業だけでは成り立たないので不動産事業など経営多角化を真剣に取り組むという発言しているご時世です。
オルタナブログでも、
- 「PC Magazineが紙媒体を終了」に感慨
- トリビューンがChapter11。新リーダーに転嫁する感じはちょっとビミョー。私たちは努めて予防のススメ
- シカゴ・トリビューンがー
- トリビューンが破産!
こんな感じで、媒体変更やメディア破綻についてのエントリーがアップされています。
日本国内でも夕刊紙の廃止などのニュースがチラチラと出て来ている状態ですから、大手になればなるほど、そういう穴が開いてしまった時の手立てをやっておくという至極当たり前の準備もしつつ、雑誌・書籍のオンライン販売の大半が日本でAmazonとGoogleに一手に握られてしまうのは一応日本人としては寂しいところもあるので、今後出版・印刷・ネット関連企業などが連携しての何かしらの動きが出てきて欲しいと思うのでした。
あ!そういう事を考えているって方は是非わたしにも声掛けていただけると嬉しいです(苦笑
雑感ブログばっかですが、Webビジネスに関するコンサルやらHP制作を行う会社10年やってますんで、お役に立てる部分は少しはあるかな、、、と
すんません、最後はちょっと宣伝になってしまいました<(_ _)>