「PC Magazineが紙媒体を終了」に感慨
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強力な製品レビューを中心にしたZiff-DavisのPC雑誌「PC Magazine」がついに紙の雑誌から撤退するそうです。わたしがソフトバンクの出版部門に入って最初に配属されたのが、その日本版である「パソコンマガジン」編集部。まだ会社が九段にあり、孫さんが出版事業部の会議にも出ていた頃です。
ちょうどWindows 3.0がリリースされ、時代は大きく変わろうとしていました。英語版をインストールするときにみんな群がったのを覚えています。PC WEEK日本版が創刊されたのはその直後。
Ziff-Davisはまるで工場みたいに巨大なテスティングラボを抱えており、日本のソフトバンクでも大規模ではないですが、専用の部屋を用意し、その中でレビューを行っていました。いまはむかし。そんなコストをかけても紙の広告収入でペイできていた時代のことです。
ただ、PC Magazineはオンラインでは存続するということなので期待したいところです。幸いなことに、現在でも利益の8割はWebサイトからということなので、大きな痛みはないのかもしれません。
紙のコンピュータ雑誌がごく一部を除いてほぼ壊滅状態にある今、このようにソフトランディングできたことは見事というべきかもしれません。
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