パソコン好きと車好きとオーディオ好き
私は結構多趣味な方でして、パソコンや車、オーディオなどこったことがあります。しかしあまりはまらないので、マニアと呼ばれる域には達していませんが、今回はこれら趣味人の共通点について書いてみたいと思います。
これら趣味人の共通点。それは、目的より手段を重視すること。たとえばパソコンが趣味の人は、CPUやグラボなどパーツになにを使っているかを重視する。車が趣味の人は、エンジンやマフラー、ホイールなど、パーツを重視する。オーディオが趣味の人は、どこのオーディオで(大抵は一般人が聞いたこともない海外製)で、ケーブルや電源などのパーツを重視する傾向が見られます。
そして、それら趣味人が満足するポイントは、一般人には全く理解できないところが共通します。趣味人が自分の持っているパソコンや車、オーディオの良さを語ろうとすると、一般の人は大抵こう思います。「パーツ?はー?動けば一緒じゃん。よくそんなことにお金をかけるね。」と。しかし、趣味人としてはわかってくれる人にだけわかってくれればいいので、特に気にもしませんが。
~このあたりで少し話の内容が変わります~
一点だけ、パソコンと車とオーディオで違うことがあります。それは、パソコンだけは一般人に手段を強要すること。車とオーディオは、詳しくない人が買い求めようとすると、目的(何のために使うか?)を聞き、適当なものを推薦します(買い物目的の人にスポーツカーは推薦しませんし、ipodユーザー向けに高級オーディオは推薦しません)。またそのときも、一般の人に対して、エンジンの形式や排気量、電源やケーブルの良さを説明しようとしません。わからないから。一般の人は、それぞのれの目的を達成できればよいので、理解できない細かい情報を提供されても、それは「パーツ?はー?動けば一緒じゃん。よくそんなことにお金をかけるね。」という感想と一緒の状態になります。
しかし、パソコンだけは違います。特にBtoBでは、いまだに手段重視(スペックを細かく指定する)の販売が主流です。発注者が詳しい人ならともかく、そうでない人に対しても、発注時にCPUやメモリ、HDDを指定させようとします。
パソコンや車、オーディオに詳しくない人が、推薦されたものを気に入るか、気に入らないかは、アナログの判断です。言い換えれば気分です。パソコンのCPUのクロックが少しあがっても、エンジンに細かいパーツをつけても、オーディオの電源ケーブルが変わっても、一般の人が使うと、何が違うか理解できません。
CPUやメモリ、HDDのスペックを指定させるのは、販売する商品が本当に顧客のニーズに合っているか自信がないか、判断できないからでしよう。しかし、このご時世自分でスペックの判断ができる人は、ネット販売で買います。パソコンを買う人が自分で判断できないからこそ、詳しい人の助言を求めて、営業と呼ばれる人から商品をかうようにします。その人に対して、スペックのみを指定させ、その商品の取り次ぎのみを行っていたら、ネット販売となにも変わりません。というよりも、時間とコストの分だけ、ネット販売に劣ることとなります。
ネットの発達で、購買方法が多様化した現在、営業には営業としての存在価値が問われるようになっています。