個人向けサービスはお金ではなく時間の壁に阻まれる
スマホやタブレットの普及により、個人向けのサービスを気軽に受けられるようになり、音楽・書籍・映画も定額で見放題になりました。また、一昔前は1本数千円かけて買っていたゲームも、大半は無料でできるようになりました。一つ一つのサービスは月額数百円と安価な設定になっていますし、Amazon Prime会員になっていれば会員特典で受けられるサービスも多くあります。
私もAmazon Primeの会員なので音楽・映画を見ることが出来ますが、サービス提供がされていても音楽を聞いたり映画を見る時間をとることが出来ないためあまり使っていないのが現状です。
当たり前ですが1日の時間は限られています。限られた時間の中で寝る、食事する、仕事をする、移動する、(家族がいれば)家族サービス等の時間は一定してかかってきます。そのため、自分が自由に出来る時間は限られています。そこから残った時間の中で、自分が何をするのか選択することが求められます。また、残った時間の使い方は、勉強をする、TVを見る、他の人と交流する、昼寝するなど人それぞれです。
スマホやタブレットで提供される個人向けサービスは月数百円レベルなので、金額が障害になることはあまりありません。しかし、サービスの為に時間を確保できない為、興味があってもサービスを使うことを躊躇せざる得ないケースが出てきます。特に書籍や映画はサービスを受ける為にある程度まとまった時間が要求される為、使うまでの時間的ハードルは高くなります。
スマホやタブレット向けのサービスが多くリリースされています。その競合は他社のサービスではなく、限られた時間の中でユーザーが選択する勉強、TV、他人との交流等、スマホやタブレットのサービスとは関係のないものになるのかと考えます。