クラウドの先に天国はあるのか?
前々回のブログにも書きましたが、最近クラウドという言葉を良く耳にするようになりました。昨日も自治体がクラウドを活用という記事を見ました。
個人的な感想ではありますが、IT業界は常に最新のネタを探して(一昔前はグリーンIT)、IT業界の総力を挙げてプッシュし、顧客に導入するような構図が見られます。クラウドは最近のIT業界の一押し商品(サービス)になっているのかもしれません。
さて、クラウドというと日本語訳で雲。小さい頃に雲の上には天国があるようなことを聞いたこともありますが、クラウドの上には天国はあるのでしょうか?
私は特定の企業には天国があって、特定の企業には地獄が待っていると思います。特定の企業とは、クラウドをビジネスに出来る企業。以前のブログで書いたマイクロソフトは、クラウドの準備万端で望んでいるので、きっとクラウドの上に行ければ(普及すれば)天国(売上増)が待っているのでしょう。
しかし、クラウドの準備が出来ていない企業には地獄が待っていると考えます。クラウドは要するにハードやソフトをサービスとして提供するもの。ハードやソフトをサービスで提供されてしまっては、既存のハード・ソフトの販売を生業としてきた企業には、市場縮小という地獄が待っています。
それは顧客毎のサーバー販売数縮小からはじまり、クライアントPC・ソフトウェア販売数縮小に続いていきます。また困ったことに、それが急激にではなく、少しずつ縮小してゆくと考えられる為たちが悪い。少しずつ縮小してゆくから、そのうち何とかなるだろうと考えてしまう人もいる。そして気付いた時にはもう遅いということにもなりかねません。
今後クラウドが普及してゆくのであれば、クラウドの上の天国を目指せるように翼を手に入れなければならない(又は作らなければならない)。クラウド―ブームの向こうに天国を得られるようにしてゆきたいです。