企画意図と需要と供給の関係について
先日、とある歌手の方のトークショーを見てきた。
トークショーと言っても、とあるイベントの中の無料の1時間程度のものだ。
有名な方だとは思うので、当初、入れないことを想定していた。
自分がそのイベントに着いたのは、整理券配布開始から1時間半ぐらい経った頃。
整理券は30枚とのことだったので、とっくに無くなっていることを想定しつつ、「整理券配布場所」と書かれている所に立っているスタッフの方に聞いてみる。
「整理券ってまだあったりします?」
「はい」
渡された整理券には、「3番」と書いてあった。
まさか、これ連番の3番じゃ無いだろうな、と思いつつ、一旦その場を離れた。
トークショーの開始にあたり、集合時間が明記されていたので、その時間になって行ってみた。
誰も集合している感じは無し。
奥さんと行ったので、当初うちらだけが残される格好。
会場に移動したが、その際座っていたのは、4~5名だろうか。
周囲では、スタッフの方が、開始時間ギリギリまで集客していた。
繰り返し書くが、有名な方だし、昨今でもテレビに出られたりしているし、人気が無い方では無い。
そのトークショーの場は、歌を歌う訳では無いから、本業では無いと言えば本業では無いのかもしれないけど。
それでもこういう集客になってしまうのか、と。
外的要因にその集客の悪さを見つけるのは簡単かもしれない。
天候の良い日曜日、とか、開催時刻だとか。
これは外的要因でもあれば内的要因でもあるのだけど、東京では数多くイベントがあり過ぎて、有名人を呼んでトークショー、というだけでは難しいのかもしれない。
イベントに集客をするために有名人を呼ぶ、ではなく、
そのイベントの場合は、非営利なイベントだったので、むしろ、そのイベントで訴求する活動そのものを広めることにあるならば、
逆に、活動内容の知名度を上げるためにネットで生中継するなどして、そもそも、東京に行きたくても行けない人のためにそのトークショーを見せる、というやり方もあったのでは。
なんてことをふつふつと考えたりしていた。
トークショーそのものは面白かったのだけど、だからなおのこと惜しいよな、と思った。