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OMC優待の謎(オチ無し)

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OMC優待、と聞いてピンと来る人が、このブログを読んでらっしゃる中にどれだけいらっしゃるのだろうか。

と、思いつつ書いてみます。

OMC優待とは、OMC優待を行っているお店でOMCカードを提示することにより得られる優待です。

当たり前に聞こえますね。

じゃあOMCカード、とは、この4月に、かつては「トーソーシン」と微妙なイントネーションで社名の略を言わせ、その後社名変更後は子供に”クォークくん”と名付けたドラマ仕立てCMを展開していたクォーク社と”セントラル”の名前が示す通り、元々中部を代表する銀行だった東海銀行系列だったのにいつの間にか離脱して三井住友グループ入りしていたセントラルファイナンス社と合併することになり株式会社セディナ、となった、元々ダイエー系列だったオーエムシーカード社が発行していたハウスカードです。

・・・ああ、長い説明(苦笑)

詳細はWikipediaの方が詳しいです。

■Wikipedia オーエムシーカード
http://ja.wikipedia.org/wiki/オーエムシーカード

ただ、この説明の中に、自分では腑に落ちないことが一点あって、それは、

「OMC」とは「オレンジメンバーズカード」の略であり、1987年からこの名称を使用している(商号を株式会社オーエムシーカードに変更したのは2002年)。

というくだり。

「OMC」が「オレンジメンバーズカード」なら、「OMCカード」は「オレンジメンバーズカードカード」では無いか、と。

企業のロゴマークとか、広告とか好きだった自分のおぼろげな記憶では、「OMC」は、”ダイエーのお得意様になっていただいているのよ”的な意味での「オレンジメンバーズクラブ」だったのでは無いか?と認識している。これだったら、「OMCカード」=「オレンジメンバーズクラブカード」で合うでは無いか、と。ただあくまで中・高生時分の記憶だし、誰かにちゃんと確認した訳では無いので、話半分以下で見て欲しいです。

ちなみにオレンジが当時の(いや、ある意味今でもなんでしょうけど)コーポレートカラーで、福岡ダイエーホークスのユニフォームにも見られる前から、こちらは以前から発行されている主婦向け系雑誌(と言い切っていいのかわかりませんが)「オレンジページ」がダイエーのお客さま向け雑誌だったことも印象に残っています。こちらも発行主体がJR東日本に移っているそうですが。

■Wikipediaオレンジページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/オレンジページ

というように、旧ダイエー系の企業は、経営再建を目的として、色んな所に手放されてしまっている訳です。

OMC優待の話に戻します。

OMC優待とは具体的には何か?

これは、ダイエー系が定めるある特定の優待日にOMCカードを提示すると5%値引きしてくれる、という非常に財布にやさしい優待制度です。

よく日経トレンディやらで「最強のクレジットカードは何か?」的な特集をやったりしていますが、そういった雑誌では、基本的に、航空会社のマイレージを中心とし、その他クレジット支払いで貯まるポイントばかりが取り沙汰されていてあまりOMCカードが話題になることはありませんが、

・OMC優待デーならば、5%OFFの上で
・OMCカードを利用してクレジット支払いすることにより貯まるわくわくポイントが付き、
・ダイエー系の店で購入する時につくハートポイント(OMCカードがあれば、それをハートポイントのカードとして利用できる)がさらに付く、という

と3つの特典があります。

生活に密着したクレジットカードとしては実はこれが最強なのでは?と個人的に思っています。あくまで個人的に。

ダイエー系の店、というのがポイントで、かつてダイエー系の店は相当数のブランドがありました。

ダイエー、サカエ、シヅオカヤ(後のセイフー)、グルメシティ、マルエツ、ユニード、ハイパーマート、Dマート、etc。ダイエーと同じ少し欠けたオレンジの丸をCIに付けたお店が多数存在していた訳です。

正直言って全店OMC優待があったかどうか覚えていませんが。ただ使える対象となる店舗数が多かったのは事実でしょう。

しかし、その後、オーエムシーカード社やオレンジページと同様、ダイエー再建のために、多数の店舗やブランドが清算、統合、委譲、(ある意味)独立しました。

今うちの家の近所にあるのは、ダイエー2軒、マルエツ1軒、セイフーが統合によりブランド名変更したグルメシティが1軒です。

マルエツは現在、筆頭株主がイオン、第2位が丸紅、ダイエーは4.3%の株式しか保有しない状況です(平成19年9月13日付・マルエツIR財務情報を参考)。

ダイエー自身も、イオン(株)の議決権比率は、普通株式、甲種類株式合計で19.93%、丸紅(株)の議決権比率は、普通株式、甲種類株式合計で18.49%という状況です(平成21年05月27日付・ダイエー第58期ビジネスレポートを参考)。

グルメシティ自身は未だにダイエー傘下にあります。

といったように、既にイオン、丸紅が色濃く営業戦略を打ち出せる状況にある中、イオン自身もイオン・クレジットサービス社による「イオンカード」を持つ中、「OMCカード」が三井住友銀行系セディナ社の一ブランドとなった今でも、ダイエー、グルメシティ、マルエツでのOMC優待制度は続いており、これらの店でイオンカード優待制度はありません。

利用者からすれば続けてくれていることそのものはありがたいので文句でも何でも無いんですけど、個人的におもしろいなぁ、と感じています。

グループ会社に同領域の別会社があったとしても、そこを利用する訳ではなく、またこの割引制度自身、ダイエー側負担なのかセディナ側負担なのかよくわからないのですが、少なく共グループ内囲い込み目的では無くなった今でも制度が続けられる、ということはビジネス的に成立している訳であって。

この一件で全てを語れる訳ではもちろん無いですけど、企業が色んな会社をグループ傘下に収めたり、新事業に手を出していくメリットは、果たしてその投資負担に見合うだけのものなんだろうか?、ビジネス的にWin-Winの関係が作り出せる信頼できるパートナーさえ居れば良いんじゃ無いか?と(後出しじゃんけんチックですが)ダイエーの今を見ると一考に値するかな?と思ったりするのです。

どうして今もOMC優待制度続けてくれているんですかね?

オチはありません。すみません。どなたかご存知でしたら向学のためにご教示願います。

追記1:

ダイエーに関して言えばもう一つあって、福岡ダイエーホークスから福岡ソフトバンクホークスに変わる際、中小流階級生活者の視点から言えば「例年行われていたホークス優勝セール(優勝しなかった場合は応援ありがとうセールはどうなってしまうんだ!無くなっちゃうのか!」がありました。未だに毎年やってます福岡ソフトバンクホークス○○セール。これにしても、当然グループ会社では無くなった今でもやっているということはビジネス的に(税務的にも?)成立するからなんだろう、と思います。だとすると、きちんと消費者に「確かにあそこがやるのは何となくわかるよな」と理解してもらえる理由付けであったり、セールにおけるボリュームを見込める販売量を確保することは必要なんでしょうけど、そういったきっかけ自身はきっとグループが云々とか関係なくできるはずで、どうしてやる会社が毎年決まったようになってしまうのだろう?という疑問も持っています。

追記2:

前述でイオンカード優待制度が無い、と書きましたが、あくまで個人的な読みで言えば、ダイエー系のレジシステムがイオン系のレジシステムと違うものを用いているからなのでは?という読みもしています。あくまでレジで買う側として並んでいる時に見える範囲での判断ですが。機器の更新はされていても、イオン系となった今でも旧ダイエー系のレジシステムで動いているんじゃないか?と。その時、裏側のバックエンドもOMCカード系が来た時の判断ロジックはあるものの、イオンカード系の判断ロジックは無いので(わざわざ用意はしていないので)OMC優待しか無いんじゃないか?と。ついつい勝手な想像までしています。

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