さぁ、”プロフェッショナル”としてあるために、先人の知恵や経験を借りようではありませんか!
”自分はプロフェッショナルです”、という意識を持ち得ている人は数多くいると思うのだが、”自分は戦略プロフェッショナルです”、という意識を持ち得ている人はどれぐらい居るのだろうか。
そういう意味では、自分なんか普段の業務内容や仕事の進め方から”戦略プロフェッショナルです”なんて絶対言えないよなぁ、と思っていた。
そんな中、オルタナティブ・ブログのブロガーの永井さんが熱い気持ちを込めて自費出版された「戦略プロフェッショナルの心得」を読ませていただくことになった。
・・・果たして、自分なんか読む対象者として妥当なのだろうか?もっと偉い人、会社の中枢を担っていると自負できるような人じゃ無いと読んじゃいけないのじゃ無いだろうか・・・。”戦略”という言葉が重々しく自分にのし掛かる・・・。
で、実際読み進めてみると、非常にわかり易い。というか、ビジネスパーソンとしての仕事をいかに戦略を持って進めるか、また戦略的に行えていると思っている人に対して「本当にそれ大丈夫ですか?」と自問自答できるような内容で溢れている。
永井さんが今まで培って来られてきた経験や自己研鑽によって得られた知識から、また永井さん自身が得た情報源の引用から、たくさんの事例や理論、情報がある。改めてプロフェッショナルを自認できるためにはそれだけたくさんの情報ソースに関心を持って接して、また体系立てて物を捉え考えて行くべきなのだな、と自分の中途半端ぶりを恥じる。
途中まで読み進めていた際に、永井さんに「”戦略プロフェッショナルの心得”、というタイトルが読み手のハードル上げてませんか?」と生意気にも感想をお話させていただいたこともある。永井さんも「タイトルの付け方にはちょっと迷いがあった」とおっしゃられていた。
(※酒に酔っていた自分に無理矢理付き合ってくれたのかも・・・割り引いて考えるべきかもしれません)
何にせよ、自分の感想としては、”戦略”なんて言葉を意識せず、これからビジネス界をどう歩んで行ったら良いかがまだ定着していない新社会人から、”もう戦略は身に付いた”と自信を持たれている中堅の方も、また、”何となく”戦略的に物事を進められているような気がするが、多くは経験則から導かれた動物的な勘に頼っており、誰もが納得してくれる仕事の進め方ができるようになるにはどうしたら良いか?と思っている方(→これはまさに自分のことなのだが・・・(苦笑))も、皆読むべきである、と思う。
よく考えれば、世の中のビジネスにおいて”戦略”が不要なケースは無い。
”勝つこと”を目標にした実行計画の遂行期間の長短はあれど、その”勝ち”で得られる価値の大小はあれど・・・。
どんなビジネスに携わられている方も、”プロフェッショナル”としてあるために、先人(永井さんや永井さんの集めた情報ソースの方)の知恵や経験を借りようではありませんか!
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戦略プロフェッショナルの心得 ―ビジネスの現場で、理論だけの戦略が実行できない理由 |