オルタナティブ・ブログ > 杜の都より >

読めばベタに分かる、タイトルどおりのブログ

サブプライムローン問題、とまではいかないだろうが、コンテンツビジネスの課金回収は無事進んでいるんだろうか?(まずは素朴な疑問・裏付けはこれから)

»

タイトルが長い!って?すみません。

まだ関心を持ち始めた段階で書いているので、薄いエントリーですみません。

CD不況、だとかなんとか言われてはいるが、その一方で着うたが50万ダウンロードだとか100万ダウンロードだとか言っていますね。また、音楽だけで見ても、数多くのダウンロードサイトがあり、例えばその中にはアマチュアでも構わないようなものも出てきています。

CD1枚に入っている曲数が平均すると・・・10~15曲ぐらいでしょうか。2,500円だとか3,000円だとか言っても、そこにはプレス代やら物流・卸コストとかが当然かかってくるので、1曲あたりにかかる費用で見ると、案外(インディーズ等のファブレス的な、という限定ではありますが)供給者側にとってはダウンロード方式の方が余程効率が良いのでは無いでしょうか。

こんなことができるようになったのは、もちろんITの進化に伴い、ネットワークが太くなった、だとか、携帯端末が進化した、というのもあるのでしょうけど、課金、および少なく共、供給者にとっては手数料を多少支払ってでも取りっぱぐれの無い回収が実現できたから、と言えるのではないか、と自分は考えています。

で、ちょっと関心を持っていること、なんですが、

1)ケータイで公式サイトからコンテンツをダウンロード購入した。

→購入者の支払い料金は、ケータイの料金請求と共に行われる。
 したがって、回収責任者はケータイのキャリア。コンテンツ供給者はケータイのキャリアに課金手数料を支払うことになるが、その段階で売掛金の回収は終了。

2)1)の購入者はケータイの代金をクレジットカードで払うことにしていた。

→ケータイの料金請求は、その利用締め日を以って締められ、利用請求代金確定後、クレジットカード会社に請求。ケータイのキャリアはクレジットカード会社に利用手数料を支払うことになるが、その段階で(ケータイの利用請求代金と共に)売掛金の回収は終了。

3)1)の購入者はクレジットカードの支払い口座に、カードローンの設定をしていた。

→もちろん、預金残高に十分な現金がある場合はその現金から2)の代金は引き落としされるのだが、例えば残高が多少足りない、もしくはほとんど入っていない場合に、当座貸越、という形で自動的に支払いをしてくれるカードローンサービスが存在する(もちろんこの場合、クレジットカードの遅延損害金の加算パーセンテージよりも、カードローンの利用手数料の方が安くないと自動的に支払いをしてもらう意味は無いのだが、それはそれが前提として)。クレジットカード会社は引落手数料を支払うことになるが、その段階で債権の回収は終了。

4)3)のカードローン、リボ払いの設定がしてある。

→カードローンの利息のかかり方、として、締め日と(カードローンサービスによるのでしょうけど)回収日(つまり口座からの自動引落日)が決まっている関係で、一度貸し越したものに対して貸越口座そのものに対して直接入金を行わないといくら借り入れした金額と同じ金額が預金残高にあっても、完全な借り入れの消し込みにならないケースがある。さらにそれが月額固定のリボ払いの場合、当初の元金部分と月変わりの度に残高に対して発生する利息があり、その分回収が先送りされることになる。

というケースは果たして極めて特殊なケースなのか?ということがまず第一点。自分はあまり特殊じゃ無いような気がしています。感覚値ですが。

また、仮に、上記の全ての締め日・支払日が、末締め・翌10~15日前後だとした時、

1)利用n月→n月末締め→(n+1)月10~15日請求・・・だが、それはクレジットカード会社へ請求が回るだけ
2)クレジットカードとしての利用扱い(n+1)月→(n+1)月末締め→(n+2)月10~15日請求
3)(n+2)月10~15日の引落日に残高無しに付き自動貸越、(n+2)月末締め→(n+3)月10~15日回収
4)・・・リボに付き、(n+3)月10~15日回収時点では全額回収不可・・・残高がある限り回収

という流れで、実際コンテンツ利用を行った月から3ヶ月ぐらい経ち、回収責任が次々と変わっていく中での貸し倒れ発生率はもの凄く軽微なものなのだろうか、実は高くなってきている、というものなのだろうか、それに伴い案外債権移動(という形になっている、と思うのだが)に伴う手数料が実は割が合ってない、とかは無いのだろうか、という所に非常に関心があります。

もし、この回収スキームが成り立たないような事態が出てくると、(ニュース等では景気の良い話しか聞きませんが)コンテンツビジネスは決してばら色とは言えないのかな、と。

経済産業省のホームページに、「電子決済を活用したオンライン・コンテンツビジネスに関する調査研究報告書」なる調査が掲載されているのですが、課金方法に関しては課題等も含めて結構書いてあるものの、(自分が見落としているのかもしれませんが)回収がきちんと進んでいる、という点に関しては触れられているように思えないんですよね。

いくら見掛けの売上が多くても、回収できないことにはキャッシュになりませんからね。その辺りどうなのかな・・・と。

ここはコンテンツビジネスに詳しそうな林さん辻さん、カードビジネスに詳しそうな今泉さん、金融業界に詳しそうな北添さんにご登場いただくともしかしたら一発で解決してしまいそうなネタなのかもしれないですけど・・・。我こそは、という方、是非自分にご教示下さい。他力本願だけではなく自分でも調べてみるつもりですけど。

Comment(4)