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「東京」と「大阪」で違いを感じること(4)~夜景

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先日、深く・長い取引先の人とうちの人が、大阪の人に大阪は夜景が綺麗だと言われたのに、一緒に出張で行った際あまり大したことが無かった、と言っていた。別に自分がその言った人間では無かったが、あえて聞いてみた。

「夜景ってどこから見たんですか?」
「いや、普通に食事した所から・・・」

あくまで個人的な主観で恐縮だが、自分は東京で見ることのできる夜景と、大阪で見ることのできる夜景は性質が違う、と思っている。

東京では今もなお続く高層ビル建築ラッシュで、数多くのビルが乱立、いや失礼、ぎっしりと軒を連ねる中、それらのビルの灯りがパッと広がる光のじゅうたんのように見えるのが特徴なのだと思う。

その点、大阪ではある一部ではかなり新築があったものの、ある意味その一部だけだ。何より単純に平野部分が東京に比べて圧倒的に狭い。だから、狭い中、(前述の人達が、どのような高さの所からどのような角度で見たのかにもよるが)、その眼下の光景は狭くなり、かつ光はまばらとなり易い。

自分は大阪での夜景の一番の楽しみ方は”山から”見るべし、と思っている。前述のとおり、大阪の平野部分は狭い。その代わり、というか、当たり前、というか、比較的近い所に山がある。生駒、六甲・・・こういった所に登ると夜景を発するそれぞれの建物の高さが平準化されるので、幅・奥行き共に東京とはまた異なる広さ感で見ることができる。

生駒から見る夜景は、海側までの距離が遠いので、奥行き感、六甲から見る夜景は、海側までの距離が近いので、横広がり感、ちょっとそれぞれ性質は違う。大阪の人達でも好みはそれぞれ。自分は阪奈道路や名阪国道から見える夜景が一番好き。惜しむらくはたいていそういう所を通る際は自分が運転しているので、ゆっくり・じっくりとは楽しめないことだが・・・。

まぁ、出張とかで行かれた際に、余程その出張地域が山側に近い所に行かない限り、この大阪の夜景の楽しみ方で見ることは難しいと思うが、もし、機会があれば東京の人は楽しんでみて欲しい。

さて、前述の二人の話。

「ちなみに、どんなメンバーで出張行ったんですか?」
「オレと彼(→その時、隣に居たので、指差す)だけ」
「ええ年こいたおっさん二人で見たからあまり綺麗に見れなかったんじゃ無いですか?」
「・・・そうかもしれないな」

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