2007年総括~”仕事”に向き合いなおした年~
大晦日、ということで、今年の振り返りを真面目にしてみたい、と思い、つらつらと書き連ねてみる。ただし、先に話をしてしまうと、今年の振り返り=自分の”仕事”に対する捉え方、の振り返りになってしまう。だから、結果として、「それ、今年に限った話じゃないよね」となることは必至なので、ご勘弁願いたい。
今年は、要は、システム開発以外の領域において、誰かに対してソリューションを提供する、もしくは提供しよう、とした年であった、と思う。
- 経験の浅いメンバーに対して、自分が行ってきた「要求分析」や「要求定義」の観点や手法をレクチャーする
- 差し迫った締め切りにおいて、なかなか総括が計れなかった案件に対してのてこ入れ、ストーリー書き
- 道筋をつけていくべき、全体に対しての企画
- 今いま、課題とされていることを、どうルーチンワークに反映していくか
- 永年携わってきた担当が、抱えたまま曖昧模糊としてしまっている領域の紐解きと、課題における早期解消
等々・・・。具体的なテーマを書くことができないことはご容赦願いたい。
正直言って、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、様々である。うまくいかなかったことについて深堀りすると、残念ながら、そこは人の問題であった、と思っている。但し、それは人の問題、と言っても、個々人の能力の問題では無い。仕事に対して向かうべき姿勢の問題と、それぞれの立場が振る舞うべきポジショニングを超えた、もしくは達しない振る舞いをすることによるチームワーク意識の欠如、だったと思う。
「深い関心を持つ」は「深く介入する」とは異なる、と思う。
「深く介入する」は、結果として「権限の移譲」とは相容れない、と思う。
「深く介入」したければ、「全体をマネジメント」すべき、と思う。
責任ある立場の人は、無責任な発言をしてはいけない、と思う。
必要なことは「情報を知る」ことか「体裁を整える」ことか。
昨年までの自分は非常に恵まれていたのかもしれない。
Yesマンが必要な訳ではない。それぞれの立場に、それぞれの役割を持った人達が居て、それぞれの責任をまっとうするために、それぞれが真剣になって自分達のタスクに向かい合う。その結果、相反すること、対立することもそれは当然ある。だが、それはそれぞれが真剣になっているからこそ起きる対立であり、逆にきちんとその内容をふまえることができるからこそ、内容の理解も進み、妥協点を見出すこともできる。働いてお金をもらう以上、どんな形態であっても「プロ」でしょ?、という意識環境を、誰かが言わず共実現できている環境の中で過去の社会人生活では暮らしてきたつもりだったので、今年は色々大いに考えさせられた年だった。
自分が仕事をする上で求めるのは、「傷をなめあうことのできる仲間」なのか、「ただ安穏と過ごすことのできる環境」なのか、「丁丁発止の緊張感の中で生まれる、(その時、という限定かもしれないけれど)最高のものを実現すること」なのか。
もちろん、全てを実現してらっしゃる方も世の中には居られること、と思うが。
文句を言っても始まらない。愚痴を言っても意味がない。
周囲を変えるのか、自分が変わるのか。変える必要があるのか。変えることができるのか。戦うのか。逃げるのか。捨てられるのか。捨てるのか。
単に「プロジェクトを実現」させていく、という結果を追い求めるだけではなく、自分のできること、やりたいこと、自分に求められていること、求められていることにおける基本的な基盤、等々様々なことについてよくよく考えるきっかけがあった。おかげで、自分の向かうべき方向性については結論が出せた、と思っている。
そういう意味で、過去の年とは全く違うけど、非常に有意義な一年だったと思う。
追伸:全く関係無い話で恐縮だが、本日息子誕生日。6歳になりました。おめでとう、ひーくん。