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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

1月1日 成功(#223)

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(自問自答)「成功の秘訣はない」「人間のなしうることには限界がある」と考える。「絶対に無理しない」ようにする――それが成功の秘訣なのだろうか!?

あけましておめでとうございます。 

昨年末に予告しましたとおり、2011年の拙ブログは、「松下幸之助 成功の金言365」(PHP)から、毎日ネタをいただくことにしました。

簡単にこの本のことを説明しておくと、1月1日から12月31日までの毎日1ページ、松下幸之助さんの講演録や著書からの引用があります。そして、ページの下に「自問自答」という欄があります。

つまり、毎日1ページ松下さんの言葉を読んで、それを参考に自分でも考えてみようという趣向の本です。

これは、実にブログのネタ向きです(笑)。

松下さんの考えを紹介するだけでは、ブロガーとしては意味がない。何らかの自分の考えを示すのがブロガーの役目だと思うのですが、考える方向を示してくれている。実にありがたい本です。

もちろん私の書くことが正解ではありません。「自問自答」しなければいけないような深い内容であるということですし、本人の成長とともに答えも変わってくるという類のものだと思います。

なお、本のタイトルには「365」と書かれていますが、2月29日のページも存在しており、実際は「366」収められています。

ということで前置きが長くなりましたが、1月1日分を開始しましょう。

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1月1日は、「成功」というタイトルで、松下幸之助さんの成功の秘訣が語られています。

その秘訣とは、「自問自答」にもあるように、実際には秘訣は存在せず、天の摂理が90%で人間のなしうることは10%程度が限界。なので、宇宙大自然に逆らうような無理は絶対にしないことだ――というのです。

若い頃の私には、到底受け入れがたい考え方だったと思います。

もっと人間の力を信じていましたし、自ら切り拓くことが大事だと考えていました。天の摂理に身を委ねるなんて、そんな人生・・・と思っていました。

いま思うと、なんと傲慢で謙虚さも感謝もない人間だったかと思います(しかしながら、20代・30代はそれでいいとも私は思います)。

50歳も間近となった今では、松下さんのおっしゃったことが多少は分かるようになりました。どういうことが分かるようになったのか?

「絶対に無理をしない」というのは、継続が大事だということをおっしゃっているのだと思います。

ビジネスの成功には、答えがありません。松下さんの言うとおり秘訣などない。

あれば、みんなやっています。隠しておけるものでもなく、それこそ成功本は世にあふれています。しかし、それを読んで成功する人としない人がいるのは厳然とした事実。

答えのない世界で試行錯誤を継続していく。その質もさることながら、どれだけ試してみたかという量と日数。これしか成功を担保するものはない。

継続だけが成功をもたらしてくれるということです。

私は、自分の会社をはじめてようやく丸三年になりますが、3年間で本当に分かったことはこれだけでした。だからこそ、この理解には自信があります。

無理をすれば継続、これ自体ができないのです。

これは己の限界を超えることをしてはいけないという意味もありますし、天の摂理に逆らうような不正な商売は続かないという意味もあるでしょう。

本を読む限りでは、両方のことを言われているように思います。

(今日の一言)「絶対に無理をしな」ければ成功するというよりも、成功したければ「絶対に無理をしない」で続けるというのが正解だろう。

 

改めて気がついたのですが、1日1ページも書くと、365ページもの分厚い本ができてしまうのですね。私の昨年の誠ブログの量も単行本1冊か2冊はあったということです。あまりに当たり前のことですが、気付かないほうが良かった・・・。

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