【図解】コレ1枚でわかるレガシーITとモダンIT
ビジネス環境が目まぐるしく変化する現代において、かつての常識であった「作って終わり」「一度稼働したら極力触らない」というアプローチでは、競合に打ち勝つことはできません。そこで重要になるのが、「レガシーIT」から「モダンIT」へのシフトです。
「レガシーIT」とは、従来から行われてきた、安定稼働と長期利用を最重要視する開発・運用スタイルのことです。事前に十分な時間をかけて要件定義を行い、仕様を「凍結」してから、数ヶ月〜数年単位でシステムを開発する「ウォーターフォール型」の手法がとられます。インフラは自社でサーバーを所有・管理するオンプレミス環境が中心で、巨大な一枚岩のシステム(モノリシックアーキテクチャ)を人海戦術で作るのが一般的です。
この手法は「計画通りに間違いなく作る」ことには適していますが、開発途中で市場のニーズが変わっても柔軟に変更できないという致命的な弱点があります。結果として、莫大なコストをかけたのに完成した頃には時代遅れのシステムになってしまうリスクを抱えています。
一方、これからの時代の主流となるのが「モダンIT」です。モダンITの基本思想は「俊敏性」と「柔軟性」にあります。ユーザーのニーズや市場環境の変化に迅速に対応するため、短い開発サイクル(イテレーション)を何度も繰り返しながらシステムを成長させていく「アジャイル型」の開発手法をとります。
インフラにはクラウドサービスを前提(クラウドネイティブ)とし、システムを小さなサービスの集合体として構築するコンテナ技術(Dockerなど)やサーバーレス技術を用います。また、GitHubなどのバージョン管理ツールでのコラボレーションや、テストからリリースまでを自動化する「CI/CDパイプライン」を導入することで、手作業によるミスをなくし、1日に何度もシステムを更新できる即応力を実現します。最近ではAIによるコード生成や自動化の支援(AI駆動開発)も加わり、圧倒的なスピードを生み出しています。
現代のビジネスにおいてITは、単なる「業務効率化の道具」ではなく、「ビジネスの競争力そのもの」です。レガシーITの哲学である「計画・安定・統制」にとらわれたままでは、変化への俊敏な対応が求められるビジネスに対処できず、いずれ市場から淘汰されてしまいます。
リスクを恐れて長期間かけて巨大なシステムを作るのではなく、小さな単位で素早く市場に投入し、ユーザーのフィードバックを得ながら継続的に改善を繰り返していく。リスクを分散させながら常に最新のテクノロジーを取り入れる「モダンIT」の考え方こそが、変化の激しい時代を生き抜く企業にとって不可欠な武器となるのです。
今、「AIをどう使うか」という段階は終わり、「AIと共にどう変わるか」が問われる時代へと、世の中は大きく変わりつつあります。変化はAIだけではありません。ITの潮流もまた、「レガシーIT」から「モダンIT」へと構造的な転換期を迎えています。
営業職であれエンジニア職であれ、新入社員や若手がこの「現実」を知らないまま現場に出ればどうなるでしょうか。お客様との会話は噛み合わず、信頼を得ることは難しいでしょう。その結果、せっかくの才能を持ちながら、仕事への自信を失ってしまうことになりかねません。
そのような不幸なミスマッチを少しでも減らしたい!この研修は、そんな想いから始まりました。
今年で10年目を迎えますが、これまでの経験を土台に、変化の速いIT常識の全体像を、基礎・基本やビジネスとの関連性とともに分かりやすく紐解きます。さらに、ITプロフェッショナルとしてどう役割を果たし、どう学び続けるべきか、AI時代に即した「すぐに使える実践ノウハウ」も解説します。
お客様の言葉が理解できる。社内の議論についていける。そして何より、仕事が楽しくなる。そんな「確かな自信」を、本研修を通じて手にしていただければと願っています。
>> 詳しくはこちら
新入社員のための1日研修 「最新のITトレンド」
新入社員のための1日研修 「IT営業のプロセスと実践スキル」
IT営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考えます。また、AIを武器に、先輩にも負けない営業力を磨く方法についても解説します。
