転職先は、スタートアップではなく、ベンチャーではどうだろう?
最近は「ユニコーンに乗って」というスタートアップを取り上げたドラマまで放映されていて、なんとなくスタートアップが再ブームになってきているように感じています。
若い人が、スタートアップとして挑戦することも大歓迎。応援したいですし、もっとそういう人が増えるといいな、と感じています。
一方で、ベンチャー、ベンチャー企業という存在があります。スタートアップとベンチャー、何がどう違うのでしょうか。
東大IPC(東大内に拠点を置く東大発の起業を支援する企業)のサイトにこんな記事がありました。
スタートアップと似た組織に、ベンチャーが挙げられます。両者は「新しい商品・サービス・事業を展開する点」や「経営規模が小さく、中小企業に含まれる」点などは共通しており、しばしば同じような意味・シーンで用いられています。
僕が若かった頃は、スタートアップという言葉はなかったように思います。すべてひっくるめてベンチャーだったような。では、ベンチャーとは何でしょうか。
そもそもベンチャーとは、新しい商品・サービス・事業を展開しつつ、規模の大きい企業では実現しにくいフットワークの軽い経営を行う企業のことです。そのほか、スモールビジネスを手掛ける新しい企業も、ベンチャーに含まれます。
スタートアップが急成長を目指すことに対して、ベンチャーはフットワークの良さを売りにしているところがあります。
ベンチャーでは、すでにある程度は市場で受け入れられるだろうという確信が得られている事業を、既存のビジネスモデルをベースに展開し、安定した収益を図ります。また、着実な成長が目的に掲げられるため、バランスの取れた組織運営やスタッフの成長、ゆとりのある社内プロセスの構築などが図られる点も特徴的です。
スタートアップでは、資金調達などを通じて運営費用を賄う事が多いですが、ベンチャーではそういうお金を当てにせず、自分たちで黒字化することが必要です。単月であろうと赤字を出さない。浮き沈みの激しいスタートアップとベンチャーの違いは、経営にある、と言えるのだと思います。
どちらがいいということはないと思います。トップが何を目指すか。同時に、転職を考えている人も、このあたりを整理しながら、考えてみるといいのではないでしょうか。