〜起業の現実〜 給料日は25日が常識、との戦い
最近なんか起業ネタが多いと思ったら、Specialオルタナトークに上がっていたんですね。ということで、また起業ネタです。
起業が簡単であることは、前にも書きました。起業というよりは、会社を作ること、というべきでしょうか。それ自体は簡単。大事なことは、会社として維持していくことです。つまり、売上と利益をどう生み出していくか、ですね。
さて、業種業態によって売上の立つ日、期間は違います。コンサルティング業務ですと、月末締め切りの翌月末支払いが一般的で、たまに翌々月末支払いなんてのもあります。
これがシステム開発になると、検収月末締め切りの翌月末支払いもしくは翌々月末支払い。コンサルティングと似ているようで、全然違います。システム開発は、一ヶ月以内で出来るものは少ないですよね。一般的には3ヶ月以上くらいでしょうか。ということは、丸々4月後以降の支払いになるということです。
仮に4月1日から、3ヶ月ちょうどのシステム開発案件に入ったとします。4月の給与は丸々持ち出し、5月、6月も持ち出して、仮に6月末に検収をしてもらったとして、7月末の入金。でも、6月末に終わって当日検収なんてのは、通常はありませんから、7月5日〜10日くらいの検収になるでしょうね。ということは、7月末締め切りで8月末入金になるわけです。
ということは、4月、5月、6月、7月の4ヶ月分は先行して給与支払いが発生するわけです。で、ここで悩ましいのが25日の給料日。8月末(31日)に入金されるのに、8月25日に給料日があるのですから、入金より1週間ほど前に給与支払いがある。ということは、もう1ヶ月、合計5ヶ月の蓄えがないと受託できないのです。
簡単に考えると、「では、給料日は5日、もしくは10日にしよう」と考えることになります。しかし、社員は社員で、月末に家賃の支払いがあります。マンションやアパートによっては、毎月28日なんてところもありますよね。だから、月末より前にお金を欲しいものです。
「それくらい、蓄えておけよ」
うん、理論上はそうかも。しかし、社員から社長への言葉は、
「おまえもな」
になってしまいます。(汗
日本の商習慣が変わらない限り、この問題は起業家にとって永遠の課題です。マリコさんが資金調達について書いておられましたが、起業するということは、こういったところまで考えなくてはならないわけです。
出資者から経営に関して何か言われた時に拒否しづらい
そうなんですよね。これもあって、当社も安易に出資を募っていません。月次報告するだけでも、その準備とかで時間を取られますし。
どういう方法が正解、なんてものはないと思います。ただ、経営者にとって「お金」は永遠の課題であるわけです。