ビジネスブログの定義
さてさて、お伝えすべきことをお伝えしてしまったので、少し気楽です。(^^;
オルタナティブブロガー座談会の後編がITmediaに掲載されていますが、ばんちょ〜の突っ込みにもめげず、書いてみたいと思います。(笑)
谷川さんが書いておられますが、日本企業と外資企業のブログへのスタンスの違い。
日本企業というよりは、日本資本により設立され、日本人の経営陣により運営され、上場または株式を公開しており、かつコンプライアンス問題、J-SOX、内部統制等に必死に取り組んでいる会社(の多く)、というのが正しい表記かも知れません。
コンプライアンスも、内部統制も、どれもとても大事なことです。ここを軽視することで、会社ごと吹っ飛んでしまう危険性があるのは、ここ2年くらいの食品会社の例を見ても明らかです。
一方で、ブレークスルーというか、抜きんでた考えを取り入れる企業。それは、今回の座談会ではたまたま外資だったわけです。
日本にある企業でも、ブログ等を上手に使っているところもありますし、ポッドキャストで情報配信をしている企業もあります。
ただその一方で、どうしても「ただの広告ブログ」になってしまっているものもあります。それ自体が悪いことではないですが、広告としての価値しか見られないようですと、どうしても読まれることが減ります。既に取引があるとか、取引を決めた後に読んでみるとか。
ブログというもの自体、どう作成するかにもよりますが、比較的取り組みやすいものだと思うんですよね。特に、既にホームページを持っている企業だったりすると。
しかし、ブログの大事なことは、継続性とコンテンツです。僕のブログがコンテンツ価値があるのかというと甚だ疑問ですが、宣伝専門のブログですと、そのニーズのある方しか読まないわけですよね。
一方で、社長が宣伝もしてみたり、自分のことを書いてみたり、伝えたいことを書いているようなブログは、それなりに読まれるんだと思うんです。僕が拝読しているブログですと、オーシャンブリッジの高山社長とか、バーチャレクスの丸山社長のブログがそうなのだと思っています。
ビジネスブログの定義はとても難しいのだと思いますが、トライアルという視点が入っているのが良いのかな、と感じています。試しに書いてみて(あるいは配信してみて)、ダメだったらすぐに次、ちょっと反応があれば深掘りしてみる、みたいな。
そういう軽い感じでスタートしてみてはどうかな、と思うんですが、これも書き手のスタイルが影響しますよね。一度書き出すと、ガッツリ書いてしまうタイプの方は、執筆には向いているのかも知れませんが、ブログ向きではないのかも知れません。
なぜなら、そうやって途中で書かなくなってしまう方がいらっしゃるから、なんです。ブログの大事なことは、先ほど書きましたように継続だと思うんですよね。どんな良いことを書いても、継続されなければスパムTBのターゲットになるだけだったり。。。
一方でコンテンツは、マッチするか否かです。レストラン情報のブログのニーズもありますし、居酒屋さん情報もニーズはあります。また、子育てに関する情報というのも、主婦や新生児のいる家庭には貴重な情報です。そして、IT技術情報のニーズ、経済情報、自ら発信する情報などなど。どの情報を読みたいか、は読み手次第。
でも、ビジネスで発信するのであれば、いわゆるプロダクトアウト型ではなく、マーケットイン型で考える必要があるのかも知れません。
社長の人柄を知らせたいのか、自社製品のニーズを探りたいのか、サービスを広めたいのか。それぞれに対する、ブログに求めるもの。そして、ニーズはどこにあるのか。
それらを考えずに、コンプライアンスや内部統制など一方から見た考えだけで、クローズしてしまうのはもったいない気がする、今日この頃です。