レポート: 「電子書籍を知り、語ろう」 PRラボ 第5回勉強会
先日、PRラボの電子書籍勉強会を行いました!
勉強会では、講師にオルタナブロガーの谷川耕一さんをお迎えして、
PRの視点から電子書籍に関するデバイスや技術、業界動向を概観し
「企業において電子書籍はどのように活用できるのか」についてディスカッションを行いました。
その模様をダイジェストではありますがご紹介したいと思います。
講義資料(抜粋)はこちらでご覧いただけます。
(谷川さん、ありがとうございます!)
講義の内容をベースに、その後グループワークを行いました。
グループワークでは「あなたはある会社の広報担当者で、上司から『電子書籍で何かやってよ』というオーダーがきました。さあ、どうする?」というお題で、チームを下記の4つにわけてディスカッションを行いました。
「書籍を作る」
「雑誌を作る」
「広報ツールを作る」
「社内向けドキュメントを作る」
これから、各チームから出たすてきなアイデアをご紹介します。
(気に入ったらぜひ採用ください・笑)
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■書籍チーム
設定:
旅行会社
アイデア:
石田衣良先生に恋愛ミステリー小説を執筆してもらい、電子書籍を購入した人の中からひとりだけが参加できる特別ツアーを企画する
テーマは「出会い」
小説の舞台となった場所が分かるマップを提供し、その場所に行くと限定コンテンツが手に入る
Twitterから感想を投稿することができる
ポイント:
読書体験をリアルになぞることができる
■雑誌チーム
設定:
映画の配給会社
アイデア:
映画雑誌を配給会社が合同で作る
雑誌には予告編、特典映像、カレンダー、チケット予約購入などの機能がある
地域の映画館の情報や公開情報、ロケ地の情報が連動
アフィリエイトとしてサントラや映画関連のグッズ、レンタルへの購入導線を実装
古い情報はアーカイブ化される
ポイント:
映画情報のプラットフォームとして機能する
参考情報:
山の雑誌が電子書籍化するらしい。位置情報と連動したレビュー機能などは今後期待できる
*発表に関する記事がありました。
[「ITmedia eBook USER]
山と溪谷社がApp Storeで電子書店アプリ「Yamakei Store」を提供開始
■広報ツールチーム
設定:
自動車会社
アイデア:
オーナーズマガジンの電子版を作成。オーナーが書いた感想を投稿してもらい編集に反映していく
ポイント:
購入後の顧客満足度向上に活用できる
参考情報:
GooやCarViewなど中古車情報誌は電子版で成功している
また、自動車の整備マニュアルはもともと電子版で提供されていて
動画やアニメーションで分解の方法などを説明しており、作業効率の向上に寄与している
■社内ドキュメントチーム
設定:
社内向けなので特に限定しない
アイデア:
社内報、人事情報、社長の言葉(いいね!ボタンつき・笑)、目安箱、社史、営業ツール(商品の説明用)、会社概要の資料、コールセンターなどのクレーム情報一覧
総務のマニュアルといったツールの電子化が考えられる
ポイント:
電子版であればアクセス解析を行うことで、そのドキュメントが閲覧されている状況を確認できるのでは
参考情報:
開発者のノウハウなどを電子書籍化しまとめておくことで、そのまとめに読んだ人のコメントやレーティング、ハイライトの情報などがつけられることで何が重要な情報なのかがわかる。また、校閲にもなる
契約書のアップデートも配信で自動更新可能
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以上、勉強会のダイジェスト・レポートをお送りしました。
この電子書籍勉強会を行ったことで、企業でもすでに活用されている実績があり、
なおかつ今後配信の仕組みや解析の技術が整っていけば、よりソーシャルかつ
リアルタイムなドキュメント体験が実現するのかなと感じました。
また一般の人でも出版や編集といったいままで体験できなかったことが
できるようになる可能性があるので、そういった市場が電子書籍の普及によって
どのように変化するのかは注目したいと思います。
#私も個人的に電子書籍を作ってみようと企画しています。
このレポートでは勉強会のごく一部をまとめてみただけなので、
勉強会に参加された方のレポートやトゥギャッターもあわせて読んでみてください。
(トゥギャッターには講義でご紹介いただいた活用事例のリンクがあったりします)
[むささびの視線] *講師を務めてくださった谷川さんのブログです。
電子書籍のメリット、デメリット
[PR革命 -IMCプランナーのアタマの中-]
PRラボ第五回勉強会「電子書籍を考えよう」
トゥギャッター: PRラボ第5回勉強会「電子書籍」 #prlabo (by kenmountnorth)