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Digital×PR 大航海時代

日本の秋は…テクノロジーの秋! - ad:tech tokyo 2012

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食も、読書も、芸術も、ですが、一部地域では「秋はテクノロジーの季節」でございます。
今週は、今年で4回目を迎えるad:tech tokyo 2012 と、日本初開催のOracle Customer Experience Summit に参加してきました。
まずは、昨日参加したad:tech tokyo 2012の基調講演のメモをば。

ad:tech tokyo 2012

今年は有楽町の東京国際フォーラムで開催されたad:tech tokyo。実は毎年楽しみにしているイベントです。その名の通り、広告テクノロジーの展示会なのですが、PRパーソンにとっても注目の講演やサービスが一同に会する場です。

初日のFacebook Director of Global Creative Solutions, Mark D’Arcy氏の基調講演は “Creativity in connected world” をテーマに、ソーシャルの時代にコミュニケーションはどのように変化し、その変化の中で成功するためのポイントを紹介する内容でした。

講演内容の詳細はすでに多くの記事で紹介されていますのでお譲りしますが、私が重要だと感じたポイントをメモまでに書き留めておきたいと思います。

[ITmedia マーケティング]
 
コミュニケーションに起きている3つの大きな変化
DISRUPTION → CONNECTION
SEARCH → DISCOVERY
HEAVYWEIGHT → LIGHTWEIGHT

“DISRUPTION → CONNECTION” は、今までのマスマーケティングでは受け手にとって「ノイズ」や「邪魔」になってしまうようなコミュニケーションが行われてきたが、これからは顧客と企業が「つながり」、理解しあうことで互いにとって有益なコミュニケーションができるようになるということと受け取りました。

“SEARCH → DISCOVERY” は、情報爆発、ビッグデータと言われているように情報量が圧倒的に増加していく中で、人々は検索だけではなく、ソーシャルメディアなどのつながりの中から情報を「発見」していくということ、人々のつながりの重要性が増していくということでしょう。

“HEAVYWEIGHT → LIGHTWEIGHT” は、従来の多額の予算を費やす重厚長大なキャンペーンから、シンプルかつスケーラビリティのある施策へとマーケティングの手法が移行していくということを示唆しています。

その上で、今までの広告はマスに向けて一方的にメッセージを届けるようなアプローチだったが、これからのマーケティングは「ディナーパーティ」のように、一人ひとりの話に耳を傾けて会話をするような関係になっていくと提言しています。

このような考え方はまったく新しいものではないとは思いますが、企業のコミュニケーションを考えていく上での屋台骨となる考え方ではないかと思います。

D’Arcy氏が強調していたように、”Why Care?(注目すべき理由)” と “Why Share?(シェアすべき理由)”を考えぬいて「会話に貢献」することがコミュニケーションの役割なのだと思います。


ad:tech tokyo 2012は本日(2012年10月31日)まで。

最新の企業のコミュニケーション動向にご関心のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。


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